週刊リクニュース

第58回

そうだ、病院に行こう


今日の朝、会社に電話をかけた。

「ちょっと、犬の具合が悪いので、半日休みます

「、、、、?」

何か言いかけた上司を無視して、電話をガチャ切り。

そして、不安げな顔で私を見上げるリクに向かって、

フフフフフフフと不気味に笑いました。

怖ーい、痛ーい、病院に連れて行ってやるぜ、、、ぐへへへ


なんて事はなかったです。

たまたま、天の采配で半休の日だったのです。

朝、リクの様子を見たところ、どこも悪く見えなかったのですが、

念には念をいれて、ドクターのところに行くことにしました。





車に乗せるとすっかり笑顔のリク。

果たして、こんな元気な犬を医者につれていく必要があるのだろうか?

と思いまくりましたが、名案が浮かびました。

そういえば、リクちゃん、まだ狂犬病の注射を打ってません。

診断して元気だったら、狂犬病の注射な!リク!

リクは私の計画も知らず、鶴来にある「はら動物病院」に到着。

病院の中に入り、優しい原先生と看護婦さんを見ると、

リクは
急に具合が悪くなったみたいで、

診察台のまえで、
腰を抜かして座り込みました。

へたれなリクは、診察台に乗せようとした看護婦さんに、

「あううううっ!あうううっ!」と威嚇吠え。

そこで私が、リクを抱えて、診察台に乗せることになってのですが、

あろうことか、私にまで「あうううっ!あうううっ!」と哀れに吠えるの

です。

診察台に乗ってしまったら、こっちのものです。

肛門で体温を測ります。

「うーん、熱は39度ありますね」と先生。

「39度ですか?
高いですね、風邪でしょうか?!」

と驚く私に

ですから、特に問題ないですね。ウイルスの検査もしておきましょう」

と先生はおっしゃいました。

顕微鏡で、検査している間、

リクのシッポは哀れに下がり、ひたすら診療台から降りようとします。

私は面白かったので、記念撮影。



高い台から降りたい一心で、私や床をみて、うろうろします。

「こんなに高い診察台から、降りる犬っていますか?」

と看護婦さんに聞くと、看護婦さんは

降りようとするリクを押さえるのに必死で、

答えてくれません。









とりあえず、私は怯えるリクをカメラに納めるという崇高な任務が

あるので、写真を撮り終えると、リク押さえ係に立候補して

飛び降りリクを止める、という

感動的な仕事を果たしました。

そうしていると、先生が「健康なので、注射しましょうか?」

ということで、あっという間に注射。

写真を撮る間もなく、すぐに終わりました。

残念。

3日にわたって、リクの体調をレポートしてきましたが、

みなさま、リクは元気でーす。



バックナンバー

表紙へ