週刊リクニュース

第53回

ドッグズウオーク


今日は、ドッグズウオークというイベントがあったのです。

ドッグズウオークとは、飼い犬と一緒に、自然観察をしながら山歩き

をするという健康的なイベントなのですが、

どうも風邪がぶり返したようなので、

かわりに母親に行ってもらいました。

私はお留守番です。

私が家にいると、母親に車に乗らない忠犬リクなので、

私は仕事に行くフリをして、家を出ました。

その間に母親がリクを乗せて、出発するという作戦です。

私が、時間を潰して、家に帰ると、リクはいませんでした。

「ふん、気楽でいいや、今日は一日中、寝ているぞ!」

と療養開始。

が、ときおりコーヒーを飲んだり、トイレに行ったりするときに、

「あ、リクがいない、、、、」

と広々とした家をみて思うワケです。

私が動くと、スタスタと当然のような顔で跡をついてくる動物が、

一頭いなくなると、予想以上に寂しいものです。

「寂しい」

と一人呟いて、寝こみました。

なんか老後の一人暮らしみたいな風情です。

3時すぎに、リクが玄関を蹴破るように帰ってきました。

足も拭かずに、まっしぐらに私に向かって走ってきます。

「リク!お帰り!楽しかったか!」

と私とリクは再会の感動を分かち合ったワケです。

たぶん、リクも同じことを毎日体験しているのでしょう。

「お帰りだワン!この野郎、一人で散歩に行ってきたのかワン!
とりあえず、このスリッパでも見ろ!」

という感じでしょうか?




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