週刊リクニュース


第33回


別の犬



休日はロング散歩に行きます。

「山」か「芝生のある公園」の二択です。


で、今回は「芝生のある公園」にしました。

暑さが緩んだ夕方、公園に行きました。

素晴らしい公園なのですが、誰もいません。

田舎サイコーと思う瞬間です。

さっそくリクを綱から放して、ボール遊び開始。

リクは芝生の上を、シッポを水平にして、ダッシュして

いきます。

狩猟本能が満たされるのか、リクはボール遊びが大好きです。

しばらく走り回ると、暑さでバテて、芝生のうえに座り込みます。








私はベンチに座り、すこし考え事をしました。

リクは、芝生の上でハアハア言って休憩しています。

「暇だから、メールでもするかー」と

リクから目を離しました。

それが間違いでした、、、、、

約3分後、、、、、、、、


「あれ?リクは?リクー!!おいでー!」

と私が叫ぶと、

遠くから茶色いラブラドールが走ってきました。

別の犬が走ってきました。

嫌な予感が、もう背筋が凍りました。











誰?おまえ、誰?


「臭ッ!おまえ臭い!」

と私が叫ぶと、その汚い犬がリクみたいな感じで

ヘラヘラとよってきました。

やはりというか、残念ながらリクです。

さっきまで、あんなに綺麗だったリクはどこに行ったのでしょうか。

公園を見回しても、

目の前の汚いのしか、犬はいません

プチッ、と私のなかで何かが壊れました。

「バカ!もうバカ!バカバカ!アホ!」

思う存分、ドブで転げ回ったバカ犬のシッポが、下がります。

「こっち、こい!このバカ犬が!」

と公園にある水道のところまで、引っ張っていき、

水洗いすることに。

水をかけながら、

「おまえ、その汚いカラダをブルブルと振るなよ!わかるな?!
おまえが、、、、
、うわああああ!ブルブルするな!汚い!あっ、動くな!動くんじゃねええええ!水から逃げるな!ふざけんな!
、うわああああ!ブルブルするな!」

と血圧が上がり、コメカミの血管が切れそうでした。




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