第29回
助けて、リクエモン!
朝の散歩での出来事。
コーギーをつれた20くらいの女の子に会いました。
挨拶をして、コーギーくんを見ると、
かわいらしい首輪をしていたので、
「すごく、かわいいですね(その首輪)」
言ったら、その女の子は
顔を真っ赤にして照れました。
ち、違う!誤解だ!犬の首輪の事だ!
朝っぱらから、情熱のイタリア人みたいな事、オレ、しないから!
で、でも。
言えない。
あんたの事じゃなくて、犬のことだから。
なんて言えるか!?
言えない、言えないよ!
なんか、フォローできないまま、私は情熱的なイタリア男みたいな
キャラになりつつある!
た、たすけて、リクエモン!
と思っていたら、
リクがコーギー君に向けて激しく唸りはじめた。
リクはコーギーに噛まれたことがあるので、コーギーが
嫌いです。これはいいチャンスとばかりに、
「こらっ!リク!唸るんじゃない、もう本当、すいません
さようなら、また、今度!」
とリクを引きずって、退散しました。
なんか恥ずかしかった。
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