優しさ
リクが私から、食べ物をもらうとき、
私の指に歯を当てないようにします
なんか入れ歯をいれたおじいちゃんみたいに
そろーっと食べるのです。
もう、本当に私の手を傷つけないように
細心の注意をはらうのです。
というのも、小さい頃、リクに教育するとき、
ちょっとでも歯が肌に触れると、
「痛い!いたたたた!千切れる!止めてくれ、痛い!痛すぎるるるる!」
とありったけの演技力を駆使して、
アメリカ人もびっくり
のオーバーリアクションで、痛みを表現してやった
からです。
何回も何回をそれを繰り返すうちに、
ボクの歯=凶悪な武器
という図式がリクの頭のなかにできあがり、
そろーっと
歯を使うようになったわけです。
が、
もしかしたら、
飼い主=大げさに叫ぶヘタレ
だから、痛みつけないように、そっと、
という図式かもしれませんが、、、、、
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