週刊リクニュース


第22回

目覚ましリク


最近の暑さには参りますね。
寝るときは、窓を全開にし、風通しをよくしているのですが、
昨日は台風がきたので、
風通しがよすぎて、夜中に

「ガタガタガタガタ!」
と窓枠が揺れる音で起きました。

で、窓を閉めて、もう一度寝るのですが、

「あ、暑い、暑すぎる!」と再びお目覚め。
そして、「もう台風は去ったな、、」と確信して窓を開ける。

再び、窓が強風でガタガタ揺れる音で目覚め、また窓を閉め、暑くて起きる、という
学習能力ゼロの一夜のお陰で、朝になっても死んだように寝ていました。


私が、寝ているのは2階。
階段にはリクが昇ってこれないように柵がしてあるのです。


起きる時間になっても起きない私を母親が「起きなさい!」と1階から叫びますが、私は死んでいます。

そうすると、階段で、
柵が取り外された音がしました。

タッタッタッタッと階段をかけあがる足音。

私の部屋の扉がズーーーッと開きます。

「ヘッヘッヘッヘッ!」とご機嫌なリクが登場です。

うちは、
起きる時間をすぎると犬を放たれます。

リクは普段は立ち入り禁止のご主人の部屋に入って、大興奮です。
匂いを嗅ぎ回り、布団の周囲をどたどた走り回り、ひたすら騒がしいです。

私がすこしでも、ピクッと反応すると、飛び上がって大喜び!

こんな状態で寝ていられるのは死体だけです。

「くそーっ、あと5分だけで、いい、もうちょっと寝たい、、」
と歯ぎしりしていると、リクが
突然、1階に降りていきました。

「やった、、、思いが通じた、、、さすがオレの犬、、、」

ふたたび、グースカ寝ていると、5分くらいして、またリクがドタドタと私の部屋へ。


もうしかたなく起きると、母親が、


「さっき、パンの焼ける音がしたら、リクが、急いで降りてきたけど、パンを食べ終えたら、急いで2階にあがっていったわ、2階にいてもレンジの音って聞こえるみたいね」


と笑いながら言った。


グハッ!ぜんぜん思いが通じてないじゃん

パンが焼けたから、1階におりたのかよ。


こういう図式を思い知りました。



焼きたてパン>飼い主


パンに勝てる男になりたい、、、、、


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