週刊リクニュース


第19回
リクの名前の由来

リクは生後2ヶ月ごろ、私の家にきました。

体重はたしか3キロほどで、本当にかわいらしい子犬でした。

名前をつけよう、ということで、家族でいろいろ考えました。

候補は、いろいろありました。

なかでも、父親のつけようとした名前を思い出すと、いまでも腹がたちます。

たとえば、


「テイモテ」

シャンプーの名前です。

「ナテラ」

洗剤の名前です。

奴は真顔で、この二つの名前を提案して、

いたいけな子犬に、やたら洗い上がりが爽やかそうな名前を

つけようとしました。

もちろん、私が阻止。

「そんな洗剤みたいな名前はダメだ!ダメだ!あんたは名付け親になるべき人間じゃないんだ!」

と私は叫びました。

この親父、前科があります。

私の名前、俊和というのですが、

これは新婚旅行で行った空手の世界大会で優勝した佐藤俊和さんからとったそうです。

ちなみに、新婚旅行が空手の世界大会を観戦しに東京っていうのも、どうかと思います。

弟の名前は彰吾。

これは
「空手バカ一代」のマス大山の一番弟子、有明章吾からとったものです。

名前の出所が、漫画というのは
空手バカというか、ただのバカです。

私と弟に名前の由来は、説明すると人に笑われます。

というわけで、この子犬にはそんな思いはさせまいと、

眉間にしわを寄せて、親父を威嚇して、「ティモテ」だの「ナテラ」だのいう名前を撤回させました。


よーし、ボクちゃんにいい名前をつけてあげるね。
とぬいぐるみみたいな子犬に約束しました。


最初の候補


「ハンゾー」


次の候補


「小次郎」


次の候補


「佐助」


うーんと考えた末、「佐助」にしました。

走るのが早く、術とかつかいそうな犬
になって欲しかったのです。


それを両親に発表すると、父親はうなずきましたが、
母親が、、、、

「嫌!そんな忍者みたいな名前、
恥ずかしいからダメ!」


ばれてる、忍者犬計画がばれてる。

、、、、、、、チッ!


しかたねえな、じゃあ、
地上最強の犬計画に変更だ。



地上最強といえば、この人






ヒクソン・グレイシー(Rickson Gracie)
400戦無敗の最強の柔術家


ヒクソングレイシーって
英語で読むと、私には「リクソン」としか読めないのです。


リクソンじゃあ、また鋭い母親にバレるので、略してリクにすることに。
なんとか母親も納得して、子犬にリクという名前がつきました。



あれ、、、、、今書いてて気でいたのですが、


俊和(私)空手家からとった

彰吾(弟)空手家からとった

リク(犬)柔術家からとった

全員、格闘家?

えーと、おれ、結局、親父と同じことをしてますね

うう、バカって遺伝するんですね。
しかし、「ティモテ」や「ナテラ」よりいいだろ?
なあリク。





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