1月11日
超人伝説
最近、どんな本を読んでいるかといえば、
畑正憲こと、ムツゴロウさんの本ばかり読んでいます。
いやー、すげー、本当に凄い人です。
<さよならどんべい>という本があるのですが、そこでの
エピソードがとくに凄い。
どんべいというのは、もうハッキリ言って熊です。
体重250キロのヒグマなのです。
<さよならどんべい>は、どんべいが死んでしまい、
ムツゴロウさんの、心も体もボロボロになったところから
始まります。
最近の言葉で言えば、ペットロスですね。
テレビで極楽とんぼの加藤を押し倒し、顔を舐めまくって
調教していた王様も、ペットロスにかかるんですね。
なんだか、ほっとしました。
この本は、そのどんべいとの生活の回想記です。
この本のなかには、信じられない戦いが書いてあるのです。
ずばり、
ムツゴロウさん(50キロ前後)対ヒグマ(最低250キロはある)
やるなら、大晦日、ドームでやれ!みたいなスペシャルカードですね。
野生動物というのは、親と子が戦う、子離れの儀式というのが、
あるそうです。
人間でいえば、反抗期ですね。
ふとしたきっかけで、ムツゴロウさんに向かって
怒りをあらわにするどんべいちゃん。
それに対し、ムツゴロウさんも、怒っています。
逃げ場などない場所です。
もう死ぬ気で、クマとの闘争に入っていくわけです。
そのときの、決まり手はなんだったと思いますか?
動物学を駆使するムツゴロウさんのことです。
なにか、名案があったのでしょうか。
と思って、読んでいくと、
<どんべいがパンチを繰り出そうと身構えかけているところへ、私のストレートが
とびこんだ。こぶしがひねりを加えながら、頬の、犬歯のすぐ後ろに食いこんだ>
って、正拳突きかよ!
すげい、すげいよムツゴロウさん!
まさか、体重50キロくらいの人間のパンチが効いたわけじゃないだろうけど、
どんべいちゃんは動揺して、参ったしたのです。
気迫勝ちです。
そんな凄い話もあるのですね。
(間違っても、クマにパンチが聞くという話ではないです。クマは人間とは違いすぎるくらい頑強で、散弾銃とか拳銃で撃っても、死なないで向かってくるくらい、頑強だという話です。)