週刊リクニュース

第8回

5月4日
<K1角田師範の衝撃>

K-1グランプリ、武蔵対角田、感動しました。
正道会館の角田師範といえば、「夜のヒットスタジオ」で
歌がめちゃくちゃ上手かったり、一昔前のとんねるずの番組で、<肉ダンゴ>というあだ名でエアロビを踊りまくったりと、私のなかでは格闘技以外での活躍がめざましい空手家だったのですが、今回の引退試合は違いましたね。

年齢で10以上老いた肉体
身長も相手の方が高い
リーチも長い
体重も少ない

という年の功以外は、全部相手のほうが有利という試合でした。
なんとか、試合が拮抗したのは1Rだけ。
2Rで、一発、いいミドルキックが決まると、流れが悪くなり、武蔵のペースに。
武蔵のミドルは、ほんとうにナイスミドルです。

ナイスミドルの角田にナイスミドル

てな、ギャグ風に強烈にヒットし、はたからみてて、絶対効いてる!とわかるほどでした。

そこから、角田師範は膝蹴りやパンチでいいように何回も何回も、倒されました。
しかし、立ち上がります。しかも、捨て身で攻めていく。
開催地はラスベガスで、観客はアメリカンだったのですが、角田師範のカミカゼともいえるそのスピリットに、凄い声援が飛んでいました。

武道家の戦いとは、こういうものなんだ、と教えられるような戦いでした。
結果、角田師範の負けだったんですが、そこで見せた気迫や生き様は、武蔵の存在が霞んでしまうほどで、プロとしての勝負だったら角田師範の勝ちでしたね。
まるで、武蔵が敗者に見えるほどでした。

そして、試合が終わったあと、リング上で、角田師範がマイクを持ちました。
会場はほとんどアメリカンです。

「ああ、この人、なんていうんだろう、きっと通じない日本語で一生懸命、たどたどしく、武道家魂で話すんだろうな、、

と私などは、すこし温かい目で角田師範を見ていました。

が、

あろうことか、
角田師範の口から流暢な英語がペラペーラと流れだしました。

ほんと、もうペラペーラ、エイゴ、ペラペーラとしか表現できん流暢さです
画面の下には、あろうことか、
字幕まででています。

「な、、、、、なんだと!ありえん、、、、、あんなコテコテの筋肉ジャパニーズが、どうして英語様を話せるんだ、、、、、角田師範がマスターしているのは関西弁だけのはず!?」

と私は、試合の感動が吹き飛ぶほど、衝撃をうけました。
アメリカの人々も、「ホアイ?」と思っているのか、会場がすごい静かになりました。
もう何を話したのか、なんて二の次で、その英語に心奪われましたね。

あとで、格闘技マニアの友達に教えてもらったところ、
角田師範は関西外語大を卒業しているそうです。
頭いいんです、ハイ、失礼しました。
文武両道で、歌も上手いし、凄い人です。

追伸
昨日、5月3日のヒット数は、69でした。
リロードしても、回らないカウンタでこの数字ですので、
すごい嬉しいです。もっと沢山の人に見てもらえるように
がんばるぞー!

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