第69回
10月30日
妄走族氣犬団
3日まえの雨がふる深夜。
某自宅で、妄走族氣犬団(もうそうぞく、きけんだん)
の決起集会が、行われた。
とにかく外は大雨である。
気温は推定10度、つまり寒い。
そんな雨に関わらず、
団長の、金沢の狂犬こと、綾小路リクが吠えた。
「雨って、なんだワン!!貴様!言えィワン!」
貴様、こと副団長兼団員の早乙女リク兄が、叫んだ。
「ウオッス!雨とは雨であります、ただの雨のあります」
「そうだワン!こんな日でも、おれら氣犬団は走りに行くっっワン!!」
「え?」
そのあと、副リーダーの早乙女リク兄は、団長に激しく噛まれた。
10分後、副リーダーの心の傷の回復をまって、決起集会が始まった。
リク「雨が怖くて、ラブやってられっか!雨上等ッ!」
リク兄「ウオッス(涙)!おれラブじゃないけど、、、」
リク「なんだワン!それでも夜露死苦!散歩夜露死苦!」
リク兄「ウオッス(涙)夜露死苦します!」
ということで、氣犬団のメンバーは特攻雨具を着込んで、
夜の町を駆けるのである。
リク「ワーン!ワーン!ワーン」
リク兄「あっひゃっひゃっひゃっ、濡れろ濡れろ!」
副団長の早乙女リク兄は、冷たい雨を浴びて、ラリったそうである。
団長はアホだから、雨に濡れても風邪などひかないのである。
表紙
目次