第52回
9月1日
豪雨
今日は激しい雨の日でしたね。
そのせいか、私はかなり不幸な一日でした。
昼飯を車で食べに行ったのです。
同僚と一緒に行ったのですが、駐車場から、出せる車はマイプリメーラだけ
でした。
外は豪雨。
駐車場まで走って車を取りに行くのは嫌だ、と思い。
私+同僚4人で、プリメーラを持ってくる勇者をじゃんけんで
決めることに。
で、もうオチはわかっていると思うのですが、
もう次々と負ける私
で、全敗して、自分の車を自分でとりに行くという
すごく自然な展開になりました。
玄関まで車をまわしたとき、私は豪雨で3分の1、水没していました。
走ったせいか、かすかにハアハアいってます。
しかし、乗ってしまえば、雨なんか関係ありません。
悠々と近くのカレー屋まで、ドライブです。
水路から水が溢れているせいか、道路は水浸しです。
水を切り裂いて走っていくという感じで、爽快です。
「おい、リク兄、ガラスが曇ってるじゃないかよ、なんだよ、なんだよ。」
と後部座席に乗っている先輩が言いました。
クーラーの壊れた我が車に、5人フル乗車なのです、
そりゃ、ガラスも曇ります。
ガラスが曇るといっても、近所のカレー屋までは無事につけました。
そこで、カレーを食べて、お互いのまったく記憶に残らない土日の
話をしたりして、帰ることに。
で、帰り、私は閃いたワケです。
<窓を開ければ、ガラスは曇らない!>
開けるとしたら、どこの窓だろうか?
歩道側?
ノン、ノン、危険だ、歩道の下には溢れた雨水がたっぷり溜まっているじゃないか。
現にプリメーラは、歩道にむかって水をかけまくって進んでいるし。
ということは、運転席側の窓だ。
ここなら、歩道側のように水はたまっていない。
という推理から、私は運転席の窓を全開にして走ることにした。
すこし、走ってみると、ガラスはぜんぜん曇らない。
さっき、ガラスが曇る、と言っていた先輩(38歳)は後輩と
はじめの一歩ごっこをして遊んでいる。
私のひらめきが、エアコンの壊れたプリメーラを快適空間にしたのです。
「ふふ、ざまーみやがれ」って感じです。
おれはエアコンが壊れたくらいじゃ、負けないんだぜ!
と密かに幸せでした。
が、幸せは長く続きませんでした。
バックミラーに、大型のトラックが写りました。
それが、不幸の国からの使者でした。
追い越し車線をかなりの速度で走ってきます。
私のプリメーラは走行車線をゆっくり走っていまうす。
そのトラックが、プリメーラを追い抜いた瞬間。
ザバッ!
轍に溜まっていた水が、
全開の窓から思う存分入ってきた!
「うわああああああ!」
たぶん、全員が悲鳴をあげたと思う。
それくらいの勢いで、水が襲ってきたのです。
とくに運転していた私は、もう直撃で、前がまったく見えません。
事故りそうでした。
いや、ホント、みんなで不幸を共有できて幸せです。
家に帰ってから、私はとあるサイトを眺めました。
いいなー新型プリウス
たぶん、エアコンちゃんとつくんだろうなー
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