週刊リクニュース

4月5日
ラストボードツアー


さすがに桜が咲き始めたら、ボードは終了と

思っていたら、

奇跡的に福井のスキーJAMに雪があり、

ボブ姉とそのお友達のムッシュさんが行くというので、

参加することにしました。

今年はじめたばかりという二人で

これはかなり、ふふ、ユーモア溢れる滑りをするんだろうな、うふふふふと

思い、車のなかでどんなレベルなのか

探りをいれてみると、意外な事実が!

なんでも、いろんな人に教えてもらって、練習を積んでいるとのこと。

いや、話を聞く限りでは、それは「練習」ではなく「特訓、修行」

といったほうがいいような厳しいものだ。

しかも、ジャンプ台で180を極めるようなメンバーもいる

ボーダーに混じって練習していたと聞いて、

私の旗色は一気に悪くなる。

「お、おれ、自分で上級者って言っているけど、そういう本当の
上級者と比べられると、かなり恥ずかしいんだけど、、、」

と、心のなかで冷や汗がにじみはじめる。

それで、いつもO氏にかましているような、ビックマウスなことを
ビックマウスの例<おれ、ショーンホワイトそっくりですよね?><やっぱりおれって上級者ですよね?>

いうと、かなり寒い人になるので、急遽、

「今日一日は謙虚な気持ちで」を心のスローガンにする。

で、スキーJAMについて二人の滑りをみてビックリした。

ウ、ウマイ!

すくなくとも私の一年目よりも遙かにウマイ!

慎重に慎重に滑っている感じだけど、これは

かなり上達するな!

私が追いかけて、追い抜くことにしているO氏の

気持ちがすこしわかった。

ボブ姉に「リク兄、うまいね」と言われるが、

「いえいえ、自分なんてまだまだっす」と謙虚に答えた。

これはマジで現状にあぐらをかいていたら、将来追い抜かれる!と

真剣に思った!

とくにムッシュさん、彼女の気合いの入り方は

半端じゃない、私も研究熱心なほうだけど押される感じがしたもんね。





今回行ったスキージャムは、

けっこう芝がみえていて、ボコボコになっていて、

いかにも春スキーな感じでコンディションはよくなーい。

ほんとうは私はグランドトリックの練習をしようと思っていた

のですが、エッジがかかりまくる雪でやると、

「ジャンプして後頭部を打ちつける練習」にしかならない、、

予想外だ、、これはどうしたもんかな?と思っていると、

リフトを降りてすぐのところに

ジャンプ台があるじゃないか。

これは挑戦するしかないでしょう。

そうです、私はジャンプ台に挑戦するためにヘルメットを買ったのです。

家では何枚もジャンプに関するDVDで事前学習もした。

これはいける!とジャンプ台にむけて滑り出す。

しかし、あのジャンプ台というやつは見た目は小さく見えても、

飛ぶ直前は、まるで目の前に壁があるようになって、

先が見えないのです。

それで、その恐怖感から、

DVDで学習した知識はぜーんぶ吹っ飛んでしまう!

もう目の前にジャンプ台は迫っているというのに!

で、結局「あれ、おれ大丈夫なの?!」という素の顔になり、ジャンプ!

はたからはどう見えているのかわからないけど、

体感的には、かなーり飛んでいる感じがする。

「うわあっ」と着地に失敗して尻餅。

ううん、ボブ姉とムッシュさんにはカッコ悪いところを見られた。

と思ったら、上からはポーンと飛んだところしか見えず、

尻餅着地は見えなかったようだ、、、、、

それで失敗した話をすると、「じゃあ、今度は着地地点をみるから」

と鑑賞場所を変えるという、おいおいおい、またオレ、ジャンプ台

いかないといけないのか!?

ジャンプ台って怖いね、また

来シーズンって話の流れじゃないの?

と私の脳内はかなりハテナ満載になったが、いやまてよ!

おれは上級者だ、そうだ、それに失敗をおそれていたら

いつまでたってもできるようにならない!

よし!やろう!と決意。
(ほんと、私って大袈裟ですよね、、、、、)

おれはできるんだ、と自己暗示かけまくり。

うおお、スノーボードの現人神ショーンホワイトの生き霊よ、

我に乗りうつり賜えッサイム!とお祈りをして第二トライ。

今回はちゃーんと着地を見てくれる人たちもいるし、これは

なんとしても成功させたい!

いくぞー!と滑っていくと、あっという間に体は

ジャンプしていた。

ふわっと浮いて、ザッと着地。成功!

イヤッホーとご機嫌で滑ろうとしたら、

エッジがすこーんと抜けて転倒する。

しかし、ジャンプ台をまともに着地できたのはこれが初めて!

いやー、いい滑り納めでした。


それからスノボードとは関係ないけど、

心に残ったのは、昼ご飯のときの光景。

レストランにあきらかに場違いな感じのお父さんがいたのです。

トレンチコートをきて、あんたは張り込み中のデカかよ!と

つっこみたくなる感じの浮き具合でした。

しかし、ゴハンのお皿をもってついた席には

スキーウエアをきた子供がいて、

ゴハンをパクパク食べているのです。

うう、お父さん、あんた自分はスキーしないのに子供のために

リフトに乗らないとこられないレストランまで来たのかよ、、、、と

私はかなり感激、、、、、、スキー場には似合わないトレンチコートを

きて、ごはんを食べる子供を優しい目でみている父親、、、、

その風景だけで、もうおなか一杯です。

いいな、家族ってと思いました。

私もそろそろ結婚したいと思います
(相手は未定です)




3時頃に切り上げて、
(というか私が根をあげて、お風呂に入りたいとダダをこね)

下に降りるとリフト券売り場のまえあたりにあった、

抽選会場で、一日券をみせると一回福引きが

できるようなので、ゴロゴロすると

「ナイスキャンディー!」
「おめでとう!ソフトドリンク!」
「ナイスキャンディー!」

とボブ姉がソフトドリンクを当てた。

それからリフト券を買ったときにもらったクーポン券で

温泉に入れたので、汗を流すことにした。

私はサウナが好きなので、さっそく入ると、

えらい柄のTシャツをきた男が座っている。

なんだありゃ?と思ってよーく見てみると、

ザ・ヤクザの方だった、、、、、、、、

なんかドリフのコントみたかったです。


ああ、それにしてもこれで滑り納めだなんて、、、、、切ないなー!

でも、なんだかんだで面白い滑り納めでした。

これでおしまいというのは、とても切ないでーす。






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