週刊リクニュース

1月27日
小説を書いてみた


私の18歳の頃の夢は小説家。

こんなにも本が好きなのだから、当然なれると思っていた。

それで18歳のとき、東京に行った。

ふふっ、街を歩いたら芸能人に会えるぞいや、と上京したのです。

で、東京に行ったら、もう仕事やその他の遊びでふらふらに

なり、まったく小説を書かなくなった、、、、、という

フィニッシュをしてしまったのです。

その夢はたぶん、つねに頭の片隅でくすぶったまま。

これではいかん、死んでも死にきれん!ということで、

今年はその夢は叶わなくても、小説を一本完成させようと

目標を立てました。

それくらいならできる。

そう思っていたのですが、、、、、、、、

まあ、いまのところ、

原稿用紙7枚分だけ、小説がかけました。

私としては、かなりシリアスで読むと金融関係の知識がつく

ためになる小説を書こうと決めて書き出したのです。

でもなんか、、、、、そうなんかおかしいのです。

ううん、なんだろうか、、、


とりあえず、暇な方は読んでみてください。


書いた本人のテーマが「シリアス」+「為になる金融小説」で

あることを念頭に置いて読んでいただけるとうれしいです。



タイトル未定






決意は揺るがない。
今度こそ、完全に死のう。
もうこんな状態で生きてはいられないこと、
意味がないことは、いくら俺でもわかる。
松の根が岩に食いつくようにはえている海沿いの道を歩く。
郁夫の感覚は何もとらえない。
海の香りも、空で輝く太陽と青空の単純で偉大な姿も。
心の牢獄に囚われていた。
考えたくない。そう思った瞬間、記憶がよみがえるのだ。
強制的に見せられる自分の人生。
さまざまな思いが襲ってくる。
人に親切にされたこと、愛されたことさえ、申し訳なく思う。
失望させた。
それだけではない、離ればなれになった妻子のことを
思い出し動物のように唸った。
頭に思い浮かべるだけで胃に
空いた穴がさらに破れるような苦痛が走る。
誰かがいった、あまりにもつらい記憶を脳は消そうとすると。
そうだ、これはある意味、脳が記
憶を消そうとしているのだ。
おれごと。
郁夫の顔に自嘲する笑みが浮かんだ。
人生の敗者であることおれごと。
もう止めるものは何もないし、救いもない。完。終わった。
この動く足も、あと数百メートル歩き、
海に垂直に切り立った断崖まで運んだところで、
役目を終える。北陸の自殺の名所東尋坊。
ここで多くの人々が自殺している。
おれだけじゃない、と郁夫は思った。
以前なら、自殺者と自分は完全な他人だったが、
今はその気持ち気持ちが痛いほどわかる。
死ぬよりも、存在することが苦痛なのだ。
「おれも楽になれる」
もうすぐ崖だ。恐怖がわき起こるが、
それは巨人のような絶望が握りつぶした。さあ、もう死になさい。
「そうか、自殺するのか?」
突然の男の声。
郁夫は電気で打たれたように周囲を見渡した。
周囲はまったく無人だからだ。
「ここだ。」
また男の声、体の芯までよく響く、日常、
大声を出して気合いをいれている人種の声だ。
思考停止で周囲を見渡している郁夫。
幻聴にしてはリアルすぎるが、状況的にいって幻聴だ。
「そうだ、死ぬんだ。ちゃんと死ぬ。おれにだって
死ぬことくらいできるんだからな」
郁夫は幻聴に答えた。
そういうと涙がこぼれた。
「見つけたぞ!いやはは」
その瞬間、枯れた草むらが起きあがったように見えた。
ありえない現象に釘付けになる郁夫、よく見ると、
それは人間だったが、わかったところでまったく安心できなかった。
枯れた草むらに見えたのは、全身を迷彩に身を包んだ軍人。
ニッコリと笑った歯だけが白く輝いている。
アメリカの映画で特殊部隊がリアルな迷彩をこらして、
敵陣を匍匐前進していくのを見ていたが、
日本の片田舎にいるべきでない。想像を絶していた。
郁夫の高まった死ぬ気は、一気に萎える。
「待っていた、おまえのようなやつを」
軍人は、草が生え、盛り上がった土にしか見えない
ヘルメットを脱いで、短い髪をとかして、
ふーっと爽快そうに息をついた。
郁夫はかろうじて口がきけた。
「なんだ、、、あんた、、?」
「大佐だ。本名は知らないほうがいいだろう」
大佐はそういうと、不敵に笑った。
郁夫は大佐の顔を見上げて、泣くような顔で曖昧な笑みを浮かべる。
大佐は身長180センチほどだが、
全身から鍛えこまれたオーラが燃え上がっていて、
小さい頃にみたライオンを思いださせる。
郁夫は思う。こいつは危険人物だ。
「あ」
郁夫はこの大佐と名乗る男の意図を知った。
おれを殺す気だ!
死ぬ気の奴になら、何をしてもいいと思っている!
この大佐は、自分の体に刻み込まれた軍隊式の殺しの
テクニックを実際に使ってみたくてたまらないのだ。
現代版の辻斬りのようなものか?!
それは恐ろしいサプライズだった。
殺したい人間と、死にたい人間。
お互いどちらも願望通りという幸せな組み合わせ。
郁夫を思う。
しかも自殺の手伝いをしたという名目があるので、
大佐の良心は痛まないというわけか。
いやだ。心の底から思う。
海に身を投げ出すのと、大佐のコマンドサンボだかの
複雑な殺しの関節技で死ぬのとはイメージが違いすぎる。
「うはあああああ!」
郁夫は腰砕けになりながらも逃げ出した。
死ぬのは逃げ切ってからにしよう。
ごつごつした岩だらけの道を這うように走る。
自分の息づかいしか聞こえない。とにかく前を向いて走る。
人気のあるところまででればこちらのものだ。



小説終了、、、、、









な、何故だ!シリアスで書き始めたのに、

何故こんな

腐った方向に曲がるんだ!

3年あまり、バカ犬と自分の周囲のことをオチつきで書き続けた

成果が脳髄を犯しているようです。

ふはははは、くよくよしてもしょうがないので、

ここはポジティブシンキングで終わります。

えー、暇を見つけて書き続け、年末には出版するつもりです。

たぶん欲しい人が山ほどいるので、一冊2000円くらいを予定して

印税が5億ほど入るので、新しいパソコンを買って、

カナダにボードしに行きます。

で、ハワイにいってサーフィンならって、オーストラリアの

カジノデビューです。もちろん、オーダーメイドのタキシードを

きて。いやー、楽しみだなー




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