週刊リクニュース

12月29日
見える世界

年の瀬ですね。

今年はかなりいい年でした。

なぜなら、年始めに立てた目標を

見事に達成したからです。

いやー、目標を立てた当初は「おれには無理」で「不可能の世界」

だったのですが、いろいろな人の助けやアドバイスのおかげで、

実行することができました。

と書くと、どんな壮大な目標かと思われるのですが、

実際、書くと
「海外旅行に行く!」というものでした。

ええ、わかっていますとも、

海外旅行をたくさんした人からみると、

「なにその目標は?」と言うようなものであることは。

今が大正明治の時代なら、海を渡ったハイカラサンと

「汝、やるじゃん!」と言われるでしょうが、

きょうび、高校の修学旅行でヨーロッパにいく時代では

「一年通りしての目標がそれかよ!」という

声は重々承知しています。

しかーし、「英語聞けない、読めない、喋れない」

おまえは日光の「みざるいわざるきかざる」かよ!という交渉力。

「日本国内でも一人旅したことないインドア派で

いままで行った一番遠いところは北海道」の

私にとっては、まさに海外旅行は

「大冒険」の名にふさわしいチャレンジでした。

ボルネオの女王さんやガイドの坂本さんとの交流が

なかったら、ホームシックで死んでいたかもしれんと

思った旅でしたが、、、、、、

あとは車を買いました。

自分の思う価格で、思うような時期に、ちょうどいい車が

あって、これ以上ないくらいの順調な取引ができました。



で、最近、うすうす思っていることがあるのです。

私はバリバリ営業体質みたいなプラス思考はあんまり

好きじゃなく、「やる気になればできる!」という

なんの作戦も計画もない根性主義にはついていけない

人間だったのですが、今年、自分で目標や計画を

立ててみて、大袈裟ですが


「思考は現実化するって、本当なんじゃないか?」


と感じるようになりました。

いままではいまいちピンとこなくて、。

「ダメなものはダメ、いいものはいい、なるようにしかならないさ」

という考えでした。


しかし、目標をたてて書いてみると、

夢物語であった海外旅行は行けたし、車も買えました。

とくに車は、エアウエイブというワゴン車の中古で

価格は総額140万を超えないレベルという条件で

探していたのですが、ネットや雑誌で探しても

石川県内に中古車が一台もないという状況でした。

探している時間もあまりなくて、

もうすぐ車検で古い車を手放すと車検を通すか

決めないといけないというギリギリのラインでした。

なんせ、ネットや雑誌に一台も情報が掲載されていないのです。

でも、もしかしたら、あるかもしれないと思い、

直接、ホンダの中古車センターに行くと、

なぜか自分の条件通りのエアウエイブが展示してあったのです。

営業の方に聞くと「昨日、店に到着したばかりの車で、まだ

どこにも広告していない」とのことでした。

私は翌日、購入しました。



私も偶然とかたまたまという言葉は知っています。

しかし、この幸運を引き寄せた力はいったい何だったのだろうか?

と考えると、それは「明確な目標」であるわけです。

ただ漠然と「車買わないといけないから、ディーラーに行く」でも

車は買えたでしょうが、ここまで満足できる結果は得られなかったと

思うのです。


そこで目標とはあれだと思ったのです。


話は突然かわるのですが、

一枚の絵を見てもらいます。





今日は雪が降りましたが、一週間前はぜんぜん雪がなくて

山は岩が露出している感じでした。

そんな
雪と岩の斜面の絵です。








これじゃ、ボードはできない積雪ですね。














さて、あなたは何頭の馬を発見できましたか?




気がついた方もいるでしょうが、





これは騙し絵で、馬が5頭隠されています。

どうですか?そう思って見ると、馬が見えませんか?


そうです「馬が見えるはず!」という「思い」つまり「明確な目標」

がなければ5頭の馬は見えないのです。

現実もそれと同じではないかと思います。

現実とは、

無限大の大きさの騙し絵で、あまりの豊かな情報量で

まったく漠然と眺めると「平凡そのもので退屈」な絵にしかみえない

のですが、人間がひとたび「何を見たい!」と決めて、

歩き回り、目を凝らせば様々な隠れた絵柄が浮かび上がるのです。

海外旅行も、「行く」という目標があるから、いろいろな情報が

目に入ったし、用意や準備ができたし、アドバイスしてくれる人も

現れたのです。私の髪をきってくれる美容師さんは、

海外旅行のベテランなのですが、私が「海外旅行が今年の目標

なんですよー」と話さなければ、

たくさんアドバイスしてくれなかった
でしょう。


車の件も、かならず見つける、という目標がなければ

ネットと雑誌を調べた時点で

「あ、無い。だから無理」という結論になり、

店に足を運ぶこともなかったのです。


この二つの体験から私の考え方はちょっと変わりましたねー

いままでは、

「現実→目標」でした。

つまり「できると思っていることから→やることを決める」でした。

でも、それでは「いままでの既成概念にとらわれた見方」

しかできないのです。

つまり、雪山に馬は見えないのです。

でも、

もっといいのは「目標→現実」ですね。

「やること」を決めて、はじめて現実のなかに「馬」が

見えてくるのです。

30歳にしてようやく気がついたよ、、、、、、


昔私は、「やる気があればできる!」というアドバイスを

聞きながら、

「そんじゃ、あんたはやる気さえあれば
ボブサップと戦って勝てるのかよ」と

冷笑していました、、、、最低ですね。


しかし、それは間違っていました。


「勝てない」という考え方から出発すると、

「体格は大人と子供ほど違うし、筋肉の塊みたいな人だから
叩いても蹴っても、ぜったいKOできない無理」

という結論以外でません。


しかし、「勝つ」という考え方をすると、

何百という勝つための戦略が考えだされるのです。

私でもボブサップに勝てます。

体重をフェザー級(55キロくらい)に契約し、ボブサップが

それに合わせて減量してくれるなら勝てます。

全身針のついたプロテクターとヘルメットを着て、

十字槍を手に持った私と、海パン一丁のボブサップで

勝負するなら勝てます。

日本語を喋る、読み、書くなら勝てます。

リクに命令する勝負なら勝てます。

スノーボードなら勝てます。

障害物競走から勝てます。

大工の勝負なら勝てます。

というように私でもボブサップに勝てる

条件や分野がたくさん発見できるのです。

意志のあるところにしか道は開けないのですね。

そういう実感を得ることができたので、

今年はとても貴重な一年でした。

来年もいい年にしたいなー



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