週刊リクニュース

12月1日
カジノロワイヤル

新しい007が見たい!

ピアーズブロズナンのボンドもよかったけど、

今回のダニエル・クレイグのボンドは

評判がすこぶる宜しいという話なのです。

で、行くことにしたのですが、



問題が発生。




私はつねづね、「007」って、

007って、ゼロゼロセブンて

読んでるけど違うよね、
と思っていた。

私の記憶によると、過去の007の作中では、

ボンドたちは
ダブルオーと呼ばれている。

どうしてこれが問題かというと、

映画の受付でチケットを買わないといけないのです。

過去の嫌な思い出が蘇る。

それは某タイ映画を見に行ったとき、

私「ええと、トムヤ
一枚」

係員「トムヤ
一枚ですね。(キッパリ)」

このように容赦なく訂正されるのです。

恐るべし映画館の係員。

私は以前の悪夢を繰り返さぬよう、

細心の注意をもって考えた。

「ゼロゼロセブン」か「ダブルオーセブン」か。

そして吟味した結果、

「よし、ダブルオーでいく!」

と決断。

ホントは、もう外すのなら完璧に外して、

「れいれいなな」と大和魂溢れる読み方で

チケットをオーダーしたかったのですがね。

ふふ、しかし、直角な考えをする奴らにはそれは

通じないと経験を通じて学んだ私は、やはりダブルオーで行ったのです。




そして、対決。



私「ダブルオーセブン一枚ください」(キッパリ)

係員「ゼロゼロセブン一枚ですね」(キッパリ)



えええっ!ゼロゼロって、ゼロゼロ?ええっ?

私はもうその場でお金を払いながら、魂を抜かれる思いでした。

追い打ちをかけるように、隣の窓口でチケットを買っている

おじさんも「ゼロゼロセブンください」「ゼロゼロセブンですね」

みたいな会話をしているじゃないですか!

3対1で、圧倒的にゼロゼロセブンが正しいという

空気のなかで私は赤面、

は、恥ずかしい、、、でもなんでゼロゼロ?と私は

混乱状態で映画を見始めた。



で、また映画の中身とは直接関係のない話が続くのですが、

周りに座っている観客がかんべん願いたい人たちばっかりだった。

まず前に座っているおばちゃん二人組に言ってやりたかった。

「おまえら、アホかよ!鼻が痛くなるほどサロンパス臭えよ!」

007の世界観には絶対似合わない匂いが充満している。

それだけならまだしも、もっと凄いのが5メートルほど

離れたところに座っていた。

すこしおかしな人がいて、映画の途中で一人で

「あっ、あの車知ってる」とか「ぼく美術館で同じの見た」

と喋りはじめ、それだけならまだしも

映画のいいシーンになると手に持っているビニール傘を

撫でまわしそのビニールちっくな音が場内に響き渡るという

オプション付で、映画よりもそいつの奇行の方がインパクト

強すぎていまいち集中できませんでした。


ふうう、だから映画館って嫌いなんだよ、、、、


さて、気を取り直して、映画自体は

というかニューボンドは最高でした。

「ああ、これが本当のジェームズボンドなんだ」と

納得の出来ですね。

いま、ジェームズホンドと言われたら、ダニエル・クレイグが

ぱっと頭に浮かぶ、それくらいはまり役。

ピアーズブロズナンも良かったけど、ダニエル・クレイグの

007はリアルに007という感じでしたね。

それにしても今回の007は、マッチョ。

私は映画を見たあと、「やっぱりおれも体鍛え直そう」と

思ったほど躍動的な肉体。

本多静六先生は、「人頭獅子身」と頭脳は人で肉体は獅子が

理想的と書いていたけど、まさにダニエル・クレイグは

もう文字通り、人間獅子といった感じで、

知性と強靭な肉体を備えた冷血なエージェントに相応しいカリスマを

備えていました。


話の筋はすこーし判りにくいところがあったけど、

これは成功作ですね。

なんでも根強いファンの方たちの間では

「金髪のボンドなんて!」と前評判は

最悪だったそうですが、映画が公開になると絶賛に

変わったというの理解できる作品でした。

唯一文句をつけるなら、今回のボンドもあんまりお子さまに見せられる

感じじゃないですね。私的にはあの椅子に座らせれるシーンは

ちょっとトラウマです、、、、、、、それでも007はかっこいいねー







それにしても、なんでゼロゼロなんだ?

いまだにそれが解決しないっす、、、、



戻る
バックナンバー