週刊リクニュース

11月20日
暴飲すの巻


いやあ、食欲の秋ですねー。

私はあんまりバリバリ食べないほうなんですが、

ええ、ばりばり飲んでしまいます。

お酒。


けっしてお酒が強いわけではないのです。

その証拠に、飲み会に行くときは、

「今日はビール一杯をさらっと飲んで、さわやかに帰る」

という目標を密かに掲げるのです。


が、

「かんぱーい、ごくごくごくごく」

と飲んでしまうと、あれー?あれー?ビールおいしい!

おいしい?じゃあ、二杯目いきますかと

そのまま翌日二日酔いのレッドゾーンまで

ちゃくちゃくと杯を重ねるというタチの悪さなのです。

つまりお酒は強くないけど、好き。

ヘタの横好き状態なのです。



飲み会に行くときは、

おれはきっとお酒に魅力に抵抗しつつも、一杯飲んだら

白旗があがるだろう、と確信しているので、家を出る段階で

エアウエイブの荷台に毛布二枚

ジャージ、トレーナー、ジャンバー、ホカロンの

秋の車中泊セットをすでに積んでいるのです。

完璧な退路を用意した暴飲男なのです。

そんな私、いつもは人にからみからまれ、翌日に軽くお酒が残る程度の

酔っぱらいで帰れるのですが、

しかし、その日の飲み会は何かが違った。
(とあらためて書くほど深淵な違いではないのですが)






その日の私は、いつもはビール一筋なのに、

なぜか「奄美エイジング」という

「アンチエイジング」みたいな若返りのお酒?

みたいな、おれって30になったし的な、

じゃあ、これでも飲みみたいな感じで

チャンポンをやってしまったのです。

で、これがもう猛烈に強いお酒で、

なんかウイスキーみたい。

しかも注文を聞いた店員さんが、

「ロックにしますか水割りにしますか?」と

聞いたとき、ビールで脳がやられていて、

言っている言葉の意味がわからず、

発作的に「ロックで」と渋く言ってしまったので、

なおさら飲みにくい。

しかし、残したら「もったいないオバケ」がでるという

CMを思い出したので、さまざまな試行錯誤を繰り返し(水で薄めた)

飲み干すことに成功。

二次会もフラフラするけどついていき、

メニューに「ボジョレーヌーボー解禁!」と

めでたいニュースが乗っていたので、それを飲みたいと

いい、ビール数杯→奄美エイジング→ボジョレーへと

確実に悪酔いするコースを無意識に辿ってしまったのです。

で、結果、店を出たところで路地に座り込んでしまうほど泥酔。

おぼろげな記憶では、

ダウンジャケットのボタンを一段かけ間違えている、という

指摘をされたような気がする。

悪寒と吐き気に耐えながら、

「進歩しようよ、おれ」と思いました。

いったい、いつになれば学習してジェントルなお酒の飲み方を

マスターするのか?

20歳のころ、先輩に連れていってもらった居酒屋で

始めて越の寒梅を飲んで、その旨さに感動して

冷酒をゴクゴク飲んで翌日「死ぬ、、、、」と

本気で思ったときから、まったく進歩していない。




その夜、車のラゲッジの横たわりながら、

天啓のような素晴らしい言葉が閃いた。

泥酔していて忘れそうなので、

私はそれを携帯のメモ機能にタイプすると眠りについた。
(翌日、それを読むと<チャンポンは悪酔いのチャンピョン>と
書かれてあった)






家に帰ると、リクさんが飛びはねてお出迎え。

ごっごめんよ、リクさん、また酔っぱらってしまったよー

と一日中二日酔いでゴロゴロしていた。

そのときに、すごいくつろぎ方をしているリクの

撮影に成功。

ううん、それにしてもリクさんは渋いなー


そして、なんのオチもないままお話は終わるのです。

さよなら、さよなら。








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