週刊リクニュース

10月2日
決断力


将棋の羽生善治さんの書いた新書「決断力」

新書って昔は退屈で面白くない、という決めつけで

みていたんですが、「バカの壁」が出版されたあたりからフッと

あれ、新書、面白いかも、、、?と気がついたのです。

執筆陣のジャンルが多岐にわたっていて、

専門的な話が分かりやすくかいてあるうえ、

ページ数が少ないので結論が簡潔にわかる。

いうならば「専門書の俳句」ともいえるスタイルが良いです。



さて、

ぜんぜん将棋には詳しくない私が読んで驚いたのは、

「将棋の世界は日々、どんどん進化している」

ということ。

将棋といえば、頭のいい人が勝つんじゃね?くらいにしか

思っていなかったのですが、

これが違うのです。

優れた頭脳プラス日々の研究なしには絶対に勝てないものなのです。

羽生さんが言うには、一昔に活躍した名人とはいえ、

現在の一般的にプロ棋士を前にすれば、相手にもならず敗北する

とのこと。現在の棋士は、パソコンの膨大なデータを持ち、

効率的に研究できるので、将棋自体の定跡の研究も

1日単位でどんどん進んでいるのです。

火縄銃対機関銃ほど使っている武器が違うということでしょうか。

昔は画期的な定跡を発見したら、アドバンテージとして

長い間威力を発揮したそうですが、今では

使った翌日には、あらゆる角度から研究がなされ、

どの優位はあっという間に消え去るとのこと。

ただのゲームではなく、科学の発達がだぶるほど日々進歩

の世界ですね。




そういう風に日々研究されている将棋。

その将棋自体、パンパなゲームではありません。

指し手の可能性は、なんと地球上の空気に含まれる分子の数よりも

多いらしいのです。

10の30乗!

それで頭脳明晰なプロが日々研究しているにも

関わらず、いまのところ人間がわかっている指し手は、

「多くても7%」。

あんな小さな将棋盤のうえに宇宙の膨大さの片鱗が宿っているのです。

す、凄いな将棋、、、、!たしかにチェスに比べると

取った駒がリサイクルできるという特徴があるから、

複雑なんだろうと思っていたけど、ここはでだとは、、、、、!




これが「決断力」というタイトルの本を読んだ感想です。


あはははは、覚えているのは将棋のトリビアだけです。

あははははは、こうやって本から得たものを

書いてみると、

「ほとんど頭に入っていない!」ということが発見できてステキです。

あはははははは。










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