週刊リクニュース

9月2日
ホテルルワンダと理想の国


日本で公開される予定がなかった映画にも

かかわらず、その評判の高さと中身の濃さから

インターネットなどで署名活動が始まり、

とうとう公開にこぎつけ映画「ホテルルワンダ」

それがDVDでレンタルになったので観ました。

これ、94年のルワンダ大虐殺事件を描いたリアリティ溢れる

映画で、まあ教養のために見ておくか、くらいで借りたの

ですが、もうその濃さにノックアウトされちゃいましたね。

みなさん!
これは、必見です!

よく戦争物って、やたらとアホくさかったり、

説教くさかったり、難しかったり

するのですが、この「ホテルルワンダ」は、

ホテルマンが、家族とお客を虐殺から守ろうと

知恵をしぼって苦悩し奮闘するという、一般人の目線から

描かれているので、ドキドキしっぱなしですね。

アクションがぜんぜんないのに、なんでしょうこの

ドキドキ感は!

面白いだけではなく、見たあとで私の場合、

世界観が変わりました。

私は心の底から、

「ああ、おれは信じられないほど幸運だったんだ、、、、
日本みたいな国に生まれるということ自体、本当に
幸運のなかの幸運だったんだ!気がつかなかった、、、!


そう思えました。

なんの感謝もなかった日常が、こんなにも美しい。

平和とは、こんなにもかけがえのないもの。

こうやってリクみたいなヘラヘララブラドールを飼って、

のほほんと生活できるのは、戦争が日常の国から見れば

極楽ともいえるでしょうね。

疑似体験とはいえ、他の国をみてあらためて、自分の

住んでいる国が見えるってありますよね。



そういえば、この前、本を読んでいたら、

本当かよ!と思える理想的な

国のことが書いてありました。

その国を訪れた人々の感想を引用してみますね。

いろいろと引用するので、この国がどこか

考えながら読んでみてください。

見事正解できるでしょうか?




<この国の人々ほど愉快でよく笑う人たちはいない。
良きにせよ悪しきにせよ、どんな冗談にも笑いこける>





<生活の糧を得るために必要な仕事を文句をいわず
果たしているが、そんな働き者ではない。
必要なモノが手にはいれば、余計な
モノまで得ようと思わない。
大きな利潤をあげようと疲れ切るまで頑張ろうとはしない>



<材木を運ぶ労働者たちは、ちょっとした作業をするのにも、
全員が熱を入れて
をうたっていた。
ばからしい時間の浪費であるように思われた。
時間の十分の九は歌をうたうのに費やされるのだった。>




<この国では、離婚が珍しくない。一人の女性が結婚を
三回、四回と繰り返すのはあたりまえで、地域によっては
六婚、七婚もある。離婚をタブー視する風潮もない>


<女性のはつらつとした姿、生き生きとした
表情には驚かされる。建前とは裏腹に
女性たちはかなりの実権をもっている。
女性達の飲酒や喫煙がこの国ほど自由な国はない>



<しからならいで愛情をそそぐ親たち、自由でのびのびとした
子ども。世界中でこの国ほど、子供が親切に取り扱われ、
そして子供に注意が払われている国はない。ニコニコしている
ことから判断すると、子供は朝から晩まで幸せであるらしい>




<一般庶民のあいだにはわれわれが想像する以上の自由が
あるのかもしれない。民主的制度をよく多くもっている
多くの国々以上にこの国の町や労働者達は多くの自由を
持ち、個人的に不当な仕打ちをうけることがない>




<家の全家具を見てみたまえ。これは最も裕福な人々の
持ち物のすべてだ。彼らの全生活に及んでいるように
見えるこのスパルタ的な習慣の簡素さの中には、
称賛すべきなにものかがある。
この国の民族が他の諸民族と異なる特性の一つは、
贅沢に
執着心を持たないことである。非常に高
貴な人々の館ですら、
簡素、単純きわまる>





<この国は子供の天国だ>




ちなみにこれらの発言は、この国を訪れた

学者や軍人、領事、一般人、4人の感想をランダムに

並べたものです。北朝鮮に捕まった人たちが

無理矢理いわされたものではありません。




さあ、この国がどこかわかった方いますか?

私は、どっかの南の島、あのパパラギを書いたツイアビ

酋長の住んでいた島かな?と思ったのですが、

みなさんはどこだと思われたでしょうか。




答えは、






幕末から明治にかけての日本。



私は書き写しながら、涙がでそうになりました。

たくさんのなにかが

失われてしまったように感じられたからです。

また、こんな国にできたらいいですね。



ちなみに、引用した文章は「1000万人が反グローバリズムで

自給自足できるわけ」のなかにあったコラムから引用させて

いただきました。






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