週刊リクニュース

8月4日
洗脳、あなたは世界だ



最近、気になっているのが「洗脳」

クリシュナムルティさんの書いた本を

読んでいて、自分がいかに洗脳されているのか

気がついたのです。

クリシュナムルティさんのいう、

「あなたは世界だ」という言葉。

私という個性を分解すると、

いままでの体験や読んだ本などの知識で、

現実の世界に対して、ただ単に反応している

体験と知識を全部排除した「私」は存在しえない。

考えるための「日本語」が無くなった「私」の世界で

果たして「私」の個性は維持できるのかな?

と考えると、そんなことはとてもできない。

いったい、「私」とはなんだ?

たとえば、まったく私と別人でも、私と同じ体験を

して育てば、そっくりそのまま「りく兄」という私に

なるのではないか?とも思います。

私という人間は、まさしく「私を形作った世界そのもの」

なのです。

だからあなたは世界だ、なのでしょう。

つまり私という意識が生まれているなら、

周囲によってプラグラムされているのです。

日常には、あらゆる場面で人の思考を

洗脳しようという試みが意識的、無意識的に

なされているようです。

これ以上、そういう影響は受けたくないと思った

私はそれ関係の本を読みまくっています。

洗脳、、、、読んでみると恐ろしい世界です。

軽いやつから強いやつまで色々あるのですが、

特に怖いのが、オウムや軍隊が信者や捕虜におこなった

洗脳方法。

精神力が強いというレベルでは抵抗できない感じですね。

具体的には基本的な行動の自由を制限し、

薬物や電気ショック、感覚遮断、

睡眠の制限や言葉などで、人格を破壊。

組織のもつ新たな価値観を埋め込むという手段。

精神的な死刑と蘇生といった感じです。

オウムの人たちの目つきがゾンビ的なのは、

精神的に一回殺されているからでしょう。

恐ろしい洗脳。

しかし、よくよく思い出すと、

こういう洗脳、企業でもやっていますよね。

かくゆう私もそういう研修うけたことがあります。

私がうけたやつは、

「組織を改革するための研究会」といった感じの

タイトルの研修でした。

開催場所は秩父山麓。

そこで一晩中、寝ずに山中をオリエンテーションするの

です。それがなんで「組織を改革するための研究会」

なのか?と思うのですが、

それは単なる準備段階なのです。

それが終わったら、ほとんど徹夜の参加者をホールに

集めて、そこの社長さんや幹部の話をぼーっとした

状態で4時間ほど聞く。

つまり寝かさないで一晩中、山の中を歩かせて

心身ともに普通じゃない状態にさせて、弱らせて

から社長や幹部のありがたい話を聞かされる訳です。

これを受けたあと、会社に帰って

まさに「人が変わったように」猛烈に働く人間も

いるのです。

私はといえば、参加する時点から「こんなアホらしい

研修に参加するのはイヤだイヤだイヤだ」

と否定的な態度満点だったので、効果無しでした。

徹夜明けで聞かされた社長の話も、

「私はヨット部だったので、握力が強く、
反抗的なガキ大将の手を握って
やったら言うことを聞いた」

みたいなジイさんの自慢話と

この組織がいかに素晴らしいか、

と延々と聞かせる感じだったので、逆に

「おまえらアホか」という感じでした。

石川県に帰ったから、しばらくして

感想文を書くように求められたので、

「一晩中、暗い山のなかを歩いたので、足腰が鍛えられ、
夜目が効くようになったので参加してよかった


みたいなことを書いて上司に提出したら、

「こんなこと書いてだしてくるなんて、、、、」

と呆れられて、私の研修はお終い。


今、書いていて思うのですが、本当に被害者は

こんなアホにお金を払って研修を受けさせた企業

ですね。それから、私も「よっしゃーバリバリ働くぞ」

と考えを変えれば良かったのではないかと思います。

その洗脳を拒絶して守りたかったものはなんなのか。

結局、自分の価値観という脳内の檻に

居座っただけでした。

同じ檻に入るなら、企業が理想とする檻に入っていた

ほうが社内では幸せに暮らせたのではないかと思います。

自分の価値観をあらためて再点検してみると、

面白い発見があります。

洗脳されずに生きるのがほとんど不可能なら、

どんな風に洗脳するのか自分で選びたいですね。

ちなみに私が子供のころ、うけた教育は

こんな感じでした。


最初の教育のイメージVTR








私も弟も極真館に入門する青年に育ちました、、、、











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