週刊リクニュース

6月10日
ギリギリドライブ


車の運転って、その人の正確が出やすいですよね。

私は思いっきり加速するよりも、燃費を伸ばすような運転が

好きで、乗ったらまずシードベルト着用、なるべく車線変更

せずにGさんのようなシブい運転者なのです。

Gゴルゴ13的にいえば、

「おれはラビットのように臆病だ、だから今まで生き延びられた」

フッ、てとこです。とにかく、危険運転は嫌い。

とはいえ、私も人間、矛盾することが一つあります。

それは黄色信号が点滅したら

なるべく停止せずに走り抜けようとする悪癖があるのです。

燃費を食うのは、やはり時速0キロから車を加速させる

ときだと思うので、せっかくいい感じで走っている

車の慣性をとめるのがイヤなのです。

もちろん、あきらかに赤信号になるときは止まりますよ。

かすかに「よくないよなー」と思っていた運転習慣。

今日はそんなドライブに終止符が打たれました。

金沢を走っていたとき、目のまえの信号が黄色にかわり、

「おっ、やばい、、、、まあ行け、間に合う」と

ブレーキせずに交差点に入った瞬間、赤信号にカチッとかわりました。

その瞬間、

ファンファンファンファン!

とサイレンの音が!

白バイがバックミラーに映った。

「そこの車止まりなさい」

とマイクで呼ばれる。

運転しながら、周囲を見回す私。

白バイさんは、私の車の後ろに張り付き、

「そこの車、とまれー!」と言っている。

信じられないシュチュエーションだけど、お巡りが止まれと

言っているのは、、、、もしかして、、、お、おれなのか、、、、、

、、そういえば信号がギリギリで赤にかわっていたな、、、、、、

とガックリして車を停車。

ああ、ゴールド免許が消えるのか!と失神しそうになる。

しかし、脳に閃くものが。

勘弁してもらえないだろうか。

信号ギリギリだった。してもらえるかもしれない。

だとすると、やるべきことは!?

と私の頭に閃いたのは、

今すぐ車から降りること。

マレーシアに旅行にいったとき、ボディランゲージの威力を

痛感した私は、帰国後、ボディランゲージの本を買って

読んでいたのです。

私が車のなかで座ったまま、警官が車の外でという立ち位置を

とってしまうと、ドアが壁になり、立場の違いが明確になりすぎる。

違反者と警官の立場で話が

進めば行き着く先は一つ、違反キップのみ。

ドアを隔てず人間と人間として会話を始めれば、

希望は見えるかもしれない、

という理屈が閃いたので、

警官がバイクを降りるよりも先に車から降りて、

こっちから警官のところに行きました。

ちょっと面くらっている警官の方が、

「信号違反、、、したね?」

と聞かれたので、「はい」と答える。

そして、このまえ成ったばかりのゴールド免許を素早く渡す、

名前を聞かれたので、答える。

もう心の底から、素直で誠実な態度という姿勢で挑みましたよ。

「急いでいるんですか?」

と警官の方。

「えー、大丈夫です。7時までに家に帰れれば大丈夫です」

と正直に答える。

そうしていると、

「うーん、、、、、あのタイミングで違反っていうのはね、、、、」と

何故か警官の方から疑問を提示しはじめた。

私はほとんど喋っていないのに。これはたぶん、

車から降りた+素直な態度+ゴールド免許

という三点セットが効いているんだな?!だな?!

と内心、よっしゃーと飛び上がる。

もう違反キップをきられる気がしない。

それどころか、警官の方は

間違えて捕まえてしまった、という雰囲気すら醸し出している。

「まあ、私のほうも警告をするために監視していたので」

うん、うん。

「今度から気をつけてください」

という感じで許してもらえた!

「すいませんでした、今度から気をつけます。ご迷惑をかけました」

と言うと、「いや、謝らないでください、それでは」と警官の方。

無事に勘弁してもらえました。

これに懲りて今後一切、黄色信号無視はしないぞーと誓いました。

違反キップを切られるよりも、こうやって親切に警告して

もらえると、「ちくしょう!キップ切られた!」という悔しさがなく、

「ああ、もうギリギリでドライブするのは止めよう」と

素直に思えます。

キップをきって、罰金を払うとそれですべてが終わってしまった

ような感じで、まるで「違反を買った」かのような気分になって

いたかもしれません。

ほんと、いい警官に捕まりました。

つくづく思うんですが、やっぱり安全運転が第一です。

燃費や時間なんかよりも、安全第一。

ああ、オチがつかない話でよかった、、、、、、








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