週刊リクニュース

5月6日
カポエラを目撃



やっぱりゴールデンウイークは黄金と名乗るだけあって、

変わったイベントやっていますね。

なんと石川県でカポエラの昇段式

をすると新聞に告知があるではありませんか!

カポエラといえば、かのカラテバカ一代のマス大山が

ブラジルで対戦し、苦戦した格闘技。

逆立ちで、ぐるぐる回転して蹴ってくるという変則的すぎるスタイル。

両手を縛られた奴隷が編み出したとされる格闘技らしいので、

攻撃はほとんどが足技、それもアクロバチックな技ばかりという

「本当にこんなのあるのか?ウソだろ?」と子供の私の顔に疑問符が

つくほど現実離れした幻の格闘技でした。

私のなかでは劇画のなかのお話という感じだったカポエラ。

長い間、そう思っていたのですが、

そんな認識があっという間に覆る映像を見てしまったのです。

それはトニージャー主演の「トム・ヤム・クム」!

悪役にカポエラ使いが出てきたのですが、

その足技のキレと体術の見事さはまさに芸術!

「すっ、すげええええ、カポエラすげええええ」と

感動しまくった。

あれだけ身体能力の高いトニージャーと同じ画面に収まっても、

まったく遜色ないというか、ある意味越えているカポエラ使い。

それからというもの、私は無意識のうちにカポエラを

探し求めていたのです。

そういえば最近、「超老伝ーカポエラをする人ー」という本も読んだ。

だだ、内容はキチガイじいさんが、パンク青年とさまざまなキチガイや

でかいインド人と争うという、笑いと狂気に満ちた作品だった。

ちがう、、、これはカポエラじゃない、、、、と

思っていた矢先に、カポエラのイベントの告知を見たのです。

これは行くしかない。

というワケで乗りこんできました。

会場の金沢勤労者プラザに行くと、歌声が聞こえる。

リズミカルでブラジリアンな歌だ。

その歌に誘われるようにして、ふらふらとホールに入ると、

やっている!

円形になった人たちの中心で、二人のカポエラ使いが音楽に合わせて

踊るように蹴りを繰り出している。









ここに来る前に調べたのですが、カポエラは格闘技でもなく、

踊りでもないということなのです。

カポエラはカポエラとしか言えない、という表現を読んだのですが、

なるほど、こういうことか、と合点がいきました。

お互い蹴りを出し合っていますが、これは決して相手に当てないのです。

格闘技のような動きなんですが、ブレイクダンスバトルのようにも

見える。音楽と歌に合わせて、次々とカポエラ使いが組み手を

していく、、、、、勝敗を決めずにお互いに握手して輪に戻る。

おおおっ、これ面白そうだな!と思いました。

お互いに蹴りを出し合うのですが、勝ち負けを争わず、当てない為、

子供さんも参加していました。





笑顔で子供を相手にするカポエラ使いでしたが、この後、

その笑顔にムカついた子供さんが、鋭い蹴りで男性の男性自身を

蹴り上げ、のおおおおおっと悶絶して

地面を転がっていました(ウソです)

カポエラ、いい運動にもなるし、相手の動きに合わせて

体を動かすので反射神経も鍛えられると思います。

あのトニージャーの相手をした、回転凶器のようなカポエラとは

ちょっと違いましたが、それでも感動的でした。

とにかく楽しそうだったなー

それにしても時代の流れですね、

劇画のなかだけの存在だったカポエラですが、今では

簡単に習えるのです。

ちなみに石川県では、スポーツクラブのV10にカポエラのクラスが

あります。

いやあ、凄いなスポーツクラブって。

V10入ろうかな、、、と思ってしまいました。




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