週刊リクニュース

4月26日
必見!とにかく見るのだ!

ここはオシャレでユーモア抜群の泥棒「オーシャンズ」のたまり場。

次なる獲物の相談も佳境にはいり、みんなのテンションも

いい具合に上がってきた。

金庫を見事にやぶる彼らの次なる獲物がきまったようだ。

「ヘイ、オーシャン、今度の獲物はタイの
仏像に決定だ、すこし
イージーな仕事をして、パタヤビーチでバカンスだ」

とブラピがオーシャンに声をかけた。

にやついていたオーシャンの顔が若干青ざめる。

急に喉が渇いてきた。クスリでも飲むように水をあおる。

「ヒューッ、よーし、ついでに
も盗もうぜ、
金庫に入っているわけじゃないしちょろいもんさ」

とマッドデイモンが付け加えると、

水を飲んでいたオーシャンが、ブフォッと吹き出す、

笑いもせずに口元をぬぐったその顔、

老け顔のジョージグルーニーこと、

オーシャンの顔がさらに老けてみえた。

「だ、、、だめだ、、それは、、だめ」

とオーシャンは、しどろもどろに言った。

「ヘイどうしたんだ?」

「タイやオーストラリアで犯罪組織が壊滅した事件を知っているか?」

とオーシャンがビデオのリモコンでVTRをスタートさせた。

「原因は奴だ」

突然始まったVTRに唖然としながら、食いいるように見つめる

ブラピとモッドデイモン。部屋のなかにタイの音楽が鳴り響く。

声の甲高いタイ人の若者がでてきた。

ブラピとディモンの顔にうすら笑いが浮かぶ。

しかし、30分、1時間とVTRが経過するにつれ、

顔が硬直し、無表情に変化していく。

「なんだ、、、、これは」

4時間後、、、、、VTRは終わった。

「や、やめよう、タイ人から仏像を盗んだり、象を盗んだりするのは」

「やめよう、き、金庫にしとこう」

とブラピとデイモンが、洗脳済みのロボット人間のように言った。

「よし、金庫にしとこう。お巡りに追いかけら
れたほうがマシってもんだ」

3人の意見が一致したとき、ジュリアロバーツが興奮した様子で

部屋に入ってきて言った。

「知ってた?今、タイの仏像が高値で売れるのよ!
バカンスがてら行って来ない?!」

「ダメだ!ダメだ!絶対にダメだ!ダメダー!」

3人が一斉にパニックになった。

「やつに見つかったら、死ぬほど膝蹴りされて、頭蓋骨が割れるほど
肘打ちされて、それから、関節技決められて、、、、
ああああああ、イヤーッ!」

と想像力豊かなクルーニーが狂った。

お口あんぐりボルネオ島状態のジュリアロバーツは見た。

ビデオデッキのなかに呪いのデープのようなオーラを放ちつつ、

「マッハ!!!!!!!」
「トム・ヤム・クン」と書かれた

ビデオがセットされているのを!








そうです!

アクションの神トニージャー

新作
「トム・ヤム・クン」が公開になったのです!

前作「マッハ!!!!!!!!」を見たときは、

「ああ、これよりも凄いアクション映画はありえんだろう」と

思っていた私。

「ま、そんなに見たくないけど、まあ見ておくか」

とレイトショーに出かけた私を待ち受けていたのは、

さらなる衝撃でした。

マッハを越えられる映画を作れるのは、トニージャーだと

思い知らされたのでした。

「トム・ヤム・クン」はアクションもさることながら、

今回は、ドラマの要素もあるのです。

「マッハ」では盗まれた仏像を取り戻すため、戦うトニーを見て、

「おいおい、いいじゃないか、まあ大事なもんだってことは
わかるけど、そこまですんなよ、、、理解できねえな、タイ人は」

と心の隅では思っていたのですが、

今回は、

「やれ!やっちまえ!トニー!
ムエタイ殺法でやつらを殲滅しろ!」

とかなり感情移入しまくり。

なんせ、今回盗まれたのは、かわいい象さんなのです。

動物の知り合いが沢山いる私なんかは、トニーの怒りにすごく

理解できて、物語にもどっぷり嵌ってしまいました。

それからアクション!

これがまた凄いのなんの、、、、、、ああ絶句。

最初は「ああ、やっぱりマッハ見たあとだから、マンネリ感があるな」

なんて思って、「はい残念賞、やっぱり前作のクオリティが

高いからさぁ、無理ないよ」と思ったのですが、

それは話が進むにつれて、

ドンドンドンドンとアクションの激しが

山火事のように拡大していくではありませんか!

ああ、燃える燃える!燃えるよ!と夢の中。

「ああ、ここで映画は終わりかな」と思えるほどのアクションが

連続で続く。まじで、
「トム・ヤム・クン」のワンシーンで

普通のアクション映画作れるよ。ファンの人には悪いけど、

こんなの見てしまったら、ジェットリーのアクション映画なんて、

もうアクション映画に見えない。とくにカポエラ。

おれは、あんな凄いもんだとは知らなかったよ、、、、、、

そういえば、レスラーのネイサンジョーンズが

この前見た「スピリッツ」にも出演していたけど、もう

映画が違うだけでこうも違うのか、と思うほど生き生きしていた。

やはりその中では光るのはトニージャーですね。

とくに終盤のアクションは、凄いの一言。

動きも人間離れしているのですが、ラストのシーンで

敵を倒しまくるときに使う技が危険すぎる!

ここまで「よい子のみなさん、マネしないでください」の技が連発される

映画はちょっと思いつかない。

ちかい所でいえば、セガール。

でも、またもやファンの人には悪いけど、トニーに比べたら

セガールなんてただの合気道愛好家のおっさんです、ハイ。

これでもかこれでもかと、放送禁止になるほどのデンジャラスな

古式ムエタイの技のオンパレードを見ていると、恐ろしさを越えて

感動すらします。

こんなに幅が広い武術なのか古式ムエタイ!

肉体を使ったアクションの限界域ギリギリの超ハイレベルの映像。

ああ、凄い、凄い、凄いと、唖然としたま映画が終わる。

気がつくと、興奮しすぎて背中に汗をかいていました。

家に帰って、りくと夜の散歩に行ったのですが、

私は電柱に首相撲をしかけたり、街路樹に肘打ちをかましたり、

路上で回し蹴りをしたり、かなり頭おかしい人となっていた。

たぶん、一人で見にいかなかったら、一緒に行った人に

「すいません、ちょっといいですか」

と礼儀正しくことわって、「ごらあああ、ボクの象を返せ!」

と首相撲をしかけてましたね、絶対。

冗談めかして笑いながら、ぜんぜん目が笑っていない感じで、

首相撲連発です。

熱いぜ、燃えるぜ、
「トム・ヤム・クン」!

ブルースリーを初めてみた中学生が、手製のヌンチャクをつくって

ブンブン振り回す気分がわかる。

私は散歩から帰ると、ネットで「古式ムエタイ」って検索したり、

「マッハ」のプレミアムエディション欲しい、と眺めたり

ムエタイ最強教の信者と化しています。

もう絶対オススメです!

過去、格闘技やアクション映画を見て、

すこしでも面白いと思った方は、

絶対に見た方がいいです。

というか見てください!

これ以上のアクション映画は、この世には存在していません。

そう断言できます!

だから、ゴールデンウィークは「トム・ヤム・クン」を

見る予定を入れておくのです。

一人でも多くの人に見て欲しい。

どうしてこんなことを書くのかというと、

私が見にいった回は、観客がなんと私を含めてたった
5人!という

寒い状態だったのです。

こんなにもハイレベルな映画なのに、ヒットしないまま終わるなんて

許されません!神も仏もないのか!という気分になります。

素晴らしいものは、惜しみない賞賛が与えられて当然なのです!

みなさん休日に映画なんてどうですか?

絶対おすすめです。もうとにかく見てくださいねー!


前作マッハ、これもオススメです。



戻る
バックナンバー