週刊リクニュース

4月17日
コタキナバル6日目(4/6)


4月6日の朝7時30分から太極拳をする予定だった。





リゾートのアクティビィティの一つで、

インド料理屋のまえのココナツの木と芝生のうえで、

海を眺めながら太極拳って、メニューが無料であるのです。

異国人たちに混じって、はじめての太極拳で朝の目覚めという

のがいかにもリゾートらしくてよかった。

いいじゃん、これ、ユーやっちゃいなよ、とメニューを見たときに

フォースが囁いたのです。

しかし、、、

そう、今日は太極拳をする予定だったのです。

だった、というのは、昨日あおったタイガービールが効いたのか

目が覚めると8時30分。寝坊した!勿体ない!

まあ、いい。よく考えると、初日のチャイナタウンのホテルでは

緊張しすぎて
5時に目が覚めたっけ。

リラックスしてきたということだろうか。

それにしても、この「シャングリラ・ラサリア・リゾート」は

ホテルじゃなくてリゾート、あたりまえだけど開放感が違う。

海にココナツの木に芝生にプール、、、、、

それにゴハンも美味しいし

日本語が使えるインターネットまである。

問題は、宿泊費や食事代がバカ高いことくらいだ、、、、、

客層は白人が一番多いような気がする。

朝ゴハンを食べて、ベランダの椅子に座って読書。

鳥がおおいので、ちゅんちゅんと雀のような声が聞こえる。

とおもったら、日本でみかける雀と同じやつが沢山飛んでいた。

9時30分から、ラサリアリゾートの敷地のなかにある

オラウータン保護センターの餌付けを見に行く。

予約してあるのだけど、人気のあるイベントらしく、受付に列が

できる。そこに並んでいると、

「あのー、これはいったい何でしょうか?」

と日本人のご夫婦に話しかけられる。

何故だ?なぜ一発で私が日本人だとわかる?

と疑問を覚えながらオラウータンの餌付けが見られることを説明。

「はあ、そうなんですか、今からジョインできますかね、、、」

とご婦人。うーん、どうでしょうか、予約がいるイベントですから、

でも聞いてみたらどうでしょうか?といろいろ話す。

なんでも、ご夫妻はシンガポール在住らしい。

日本語にジョイン?という私に理解不能な英語がまじるので、

なんだこの人はと思っていたらそういうことか。

それにしても、何故私が日本人であるとわかったのですか?

と聞いてみると、

「さあ、日本人同士、なにか通じ合うものがあるのかもしれませんよ」

と言っていました。そんなもんでしょうかね、、、、でも、たしかに

コタキナバルでも、明らかに日本人というのは私が見てもわかった。

生活習慣や食べる物が近いので、どっか似てくるのだろうか?

受付に聞いてみると、なんとかご夫婦の参加はOKだった。

20人くらいの参加者で、すこし山の中を歩き、

オラウータンの餌付けポイントに行く。

きた、オラウータンがやってきた。

係の人からエサをもらったり、葉っぱを食べたり、

リラックスしまくりだ。

驚いたのは、オラウータンががさがさっと木から落ちまくること。

体重を支えきれない細い枝にぶら下がろうとするのが原因で


猿も木から落ちるどころの話ではなく落ちるのです。

「オウーノー」と白人が映画みたいなリアクションで驚き、

写真をとっていた。

木から落ちたあとのオラウータンは、ショックを受けるわけでもなく、

ぽけーっとした顔で空を眺めて、また木に登る。仲間にちょっかいを

出したり、また木から落ちたり。係員の足にしがみついたり。

仰向けになって、だらーっと寝ころんで惚けたり。

とにかく自由なやつらでした。

こんな風に人間も生きられたら幸せだろうな、、と思ったりしました。




左に写っている頭はちなみに人間のです。


オラウータンを見終わると、昼飯を食べて昼寝。

それから、昨日自分で予約した乗馬に行く。

行く前は、「おれの拙い英語で乗馬の説明を聞き取れるだろうか?」と

戦々恐々という感じでしたが、私以外の参加者がおらず

係員のマレー人おじさんとのマンツーマンであることが判明して、

胸をなで下ろしました。

「おれ、あんまり英語話せないですけど、OK?」と英語で言うと、

マレー人のおじさんが、

「OK!OK!me too」とおれもだよと冗談をいうので、

かなり気楽になった。

馬に乗るのは長年の夢、というほどではないけど、

ああ、いいなー、と思っていたいつかやりたかったこと。

まず、馬に触るのが楽しみ。

海辺にある厩舎に行くと、馬がスタンバイされていて、

馬の名前を聞くと、アラビアンのメルリアということだった。

触った感覚は、ちょっとびっくりするぐらい人肌。

柔らかさといい、体温といい、なんだか人間みたいだ!

私が馬に乗ると、マレー人のおじさんが別の馬に乗って先導してくれる。

海岸をポクポクと歩く。なんてのんびりした感じなんだ。

馬は歩いているなら、あんまり揺れない。

ああ、こんな感じで旅できたら面白いだろうな、、、なんて

思いました。

行きはおじさんの馬に先導されて、歩いたが帰りは私が歩かせて

帰るというプラグラム。

私が綱を握り、走れと合図する。

これがまたぜんぜん言うことを聞かない。

おじさんが、「シーシー」と言ったり、私がかるーくお腹を蹴ると、

しぶしぶ歩き出す。

この馬、水たまりがあると濡れるのが嫌だからと立ち止まる、そのくせ

海の方、海の方に進むという、けっこう複雑な性格をした奴だった。

後半、ときおり何を思ったのか駆け足をしてみせる。

そのときの揺れはけっこうなものだった。

走る馬の背で弓を射るという流鏑馬は凄いことなんだと

初めて知った。




マレー人のおじさんに記念撮影してもらう。かなり笑顔だった。





海岸を馬で歩いていると、白人のご夫妻が手を振ってくれた。

1時間の乗馬が終わると、ご婦人が話しかけてきた。

「楽しかった?」とか「あなたカウボーイみたいだったよ」

とか、まるで孫にでも話しかけるような優しい笑顔。

いい人だ、、、、いままで白人というとなんだか怖いなーと

思っていたけど、いい人が大半なんだろう。

白人、黒人、黄色人、たしかにいろいろな問題があるし、差別は

存在しているかもしれないけど、いい人はいい人、悪い人は悪い人

なんだろうと思った。それにしても、もどかしい!

もっと英語を勉強しておけばよかった。

そうすれば、もっと皆さんと話せたのに。

日本に帰ったら、絶対に英語を勉強しようと決意。

白人のご夫妻は、私に声をかけ終えると、手をつないで歩いていった。

素敵な人生を歩いているんだろうな、、、と思った。

昨日と同じインド料理屋で、カレーとナンを食べ放題して、

その晩もビールを飲み、熟睡。

明日はクアラルンプールに移動の日だ。



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