週刊リクニュース

4月15日
コタキナバル5日目(4/5)


朝飯を食べて、部屋に戻った私は、うーんと唸った。

今日は女王とランチをする日。

カヌーで別れるとき「じゃあ、ホテルに連絡するから」

と言っていた女王ですが、連絡がない、、、、、、

ううん、これはどうしたことか?

今は10時すぎ、もうすぐでチエックアウトの時間だ。

ホテルに連絡するといっても、私がチエックアウトしてしまったら

連絡のとりようもない。

そして、私はホテルからでると電話をかけられない。

というのも、街の公衆電話はカード式?らしく、仕組みがよく

理解できないのです。電話をかけるなら、ホテルからかける

のが一番てっとり早い。

どうして連絡がないのか?理由はよくわかないけど、

ちょっとこっちから電話をかけてみますか。

女王の都合が悪いなら、また今度にすればいいわけだし。

とホテルの「9」番の外線を押し、女王の携帯の番号を押す。

すると、「ハロー」と女王がでた。

いろいろあったらしい。

なんでもペルジャヤに電話をかけて、リク兄はいますか?と

聞いても、「そんな奴はいない、でもカオリさんならお泊まりです」

みたいに他の日本人を紹介され、しかたなくメッセージを残した

らしいのです。そうこうしているうちに、携帯電話のプリペイドが

切れて、受信専用になったそうで。しかたなくメールで

連絡が取れない旨を書いて送ったそうです。

それだけじゃなくて、

なんと私から私が電話をかける前に、

女王の携帯に電話がかかってきたそうです。

「ハロー」と女王がでると

「もしもし、女王さんでしょうか?」と私みたいな声。

「あっ、電話かけられたんだー、
よかったねー」

と電話を使えたことを褒める女王。

そういえばカヌーのとき、私はマレーシアの電話は使えませんヨーと

言っていたような気がする。

すると、相手は

「あのー、女王さまでしょうか?」

ちょっと戸惑い気味の声


「そうだよ、ワタシ!ワタシ!」

と女王。

すると私みたいな声の方は、

「ナントカ観光局の○○と申しますが、じつはお仕事のお願いで」

仕事の依頼をしだした。

ここに至って、ようやく別人と気がついた女王は、

目から火花が出るほど驚き、

かなり苦しい弁解を繰り返し、謝りまくったという。

それにしても似た声の人がいるものだ、と女王は言った。

ナントカ観光局の方も、かなりビビっただろう。

仕事の依頼をしようと電話をかけると、

いきなり「電話かけられたんだー」と子供扱い。

この人が本当に女王なのか?いや、きっと別人だろう?と

と思い、「女王さんでしょうか?」と再度確認すると、

「そうだよ!ワタシだよ!ワタシ」とめっちゃハイテンション。

ああ、やっぱりこの変な人なのか、、、、、、、ボルネオ島に住む

日本人はこんな風になってしまうのか、

先が思いやられるとカルチャーショックを受けつつ、

自己紹介すると、女王が死ぬほど驚くのでまたビックリという。

コントみたいなことがあったそうです。

お城に招待してくれるとのことなので、住所を聞いてタクシーにのる。

ああ、きっとランチはまともなものが食べられるし、

日本語で女王と話せる、、、、、そして、

写真でしか見たことのなかった花子とサニーに会える、と

かなり嬉しかった。

タクシーで迷いつつ到着すると、女王、サニー君と花子ちゃんが

歓迎してくれた。

サニー君はほんとうに人なつっこい!

花子ちゃんは、私を警戒してうううううっと唸り気味。

女王にお茶をごちそうになり、しばらく話す。

それから、サニー君と花子ちゃんにノミが大発生しているという

のでとってあげることに。

二頭とも、これでもかこれでもかとノミがいる。

たぶん人間だったら発狂しているレベルの数だ。

爪をつかってボロボロととる。

私を警戒していた花子ちゃんも、私がノミをとってくれる人だと

気がつくと、大人しく横向きで寝た。

足をもたれたり、耳を触られたりするのは結構嫌ははずなのに、

じっとしている。エライ!日本でお留守番しているリク君とは

大違いだ。これで私と花子は仲良しのはず。

と思っていると、起きあがった花子ちゃんに顔面を甘噛みされた。

愛情表現だよね、、、?かなりワイルドな。

この花子ちゃん、近寄ってきて私の手を舐めたりするので、

撫でてやると、うううっと唸るという

「ワタシはワタシのやり方でアンタを扱うの!」みたいな

自己主張があるようで面白い。サニー君は、脳天気でわかりやすい。





それから女王宅でパソコンを貸してもらい、メールや掲示板に

書き込み。やっぱりいい、日本語が使えるPCって最高、と充実。

女王宅の本棚から、本を2冊貰う。やっぱり日本語の本ですぜ、

えっへっへ、と嬉しくなる。

それにしても女王のお城はステキだ。タイル貼りの涼しい感じのお宅で

広々としているし、しかも庭つき。こういうの見たら、

日本で高いローンを組んで家を建てる気なくすよな、、、と

大工ながら思った。

近くの中華食堂で昼飯。

ああ、昨日の晩はマックでした、、、、って感じでラーメンを

美味しく食べる。ガチョウの肉入りで、最高においしい。

肉についていた骨を使い終わった皿に入れようか迷うと、

テーブルに置きなさいと女王。

一度口に入れたものを食べ物を盛る皿に入れるのは、汚いという

ことです。華人のマナーだとそうなる、ということなので、テーブルに

骨を置く私。それから、麺は音をたててすすらない。お椀に直接

口をつけてスープを飲まないというルールを教えてもらいました。

ああ、そうか、麺をすすってもOKというマナーの文化って

少ないんだな。

それにしてもおいしいランチだった。

こういうローカルな店に一人で入れたら、私の食生活はだいぶん

ましなものになったはずなのにな、と思った。




やつれた男、おいしいラーメンの前で微笑む


それから、バス停までおくってもらって握手してお別れ。

女王!本当にお世話になりました!

ほんと、コタキナバルでの日々は充実していました!

お別れして、バスでコタキナバルまで行き、

そこから車で1時間ほど離れたラサリアリゾート

までタクシーで移動。

このタクシーがちょっと失敗で、白タクに乗ってしまった。

通常80RMでつくところが、110RMかかった。

それならまだいいが、この白タクのアンチャン、ラサリアリゾートの

場所を知らないらしく、迷いまくる。

あげくの果てには、どっかのゴルフ場を「ここがラサリアだ」と

私を下ろそうとした。

「そんなわけねえだろ?ここはゴルフ場だろ?大丈夫なのか?」

とちょっと腹がたって言う。

そんなやりとりがありながら、無事に?ラサリアリゾートにつく。

いや、やっぱりタクシーは正規のものに乗らないといけないと身を

もって体感しました。

ラサリアでのチエックインは、Nさんという日本人のスタッフに

やってもらえた。この方、女王のお友達で本が好きだというので、

読み終わった「東京タワー」をプレゼントした。

その日は、明日のアクティビティの予約を自分でする。

このリゾートには、以前からやりたいと

思っていた乗馬があった、しかもビーチを走るというステキな

シュチエーション。これだ、と思い受付へ。

行く前にはしっかりと「セインカミユの使える旅英会話」を

熟読していった。

私は2時間の乗馬を希望していたのですが、受付の人が

はじめての乗馬なら1時間のコースにしたほうがいい、きっと

腰痛になるというので、1時間で予約。

この旅で一番意思の疎通がスムーズにできたのが、この予約だった

ような気がする。

そのついでに、トラベラーズチエックの両替もした。

夜はインド料理のレストランで晩飯。

ビュッフェスタイルで、いろんなカレーとナンが食べ放題。

とくにエビ入りのカレーが絶品で、食べまくる。

テーブルのサービスをしてくれたマレー人の女の子が

とても愛想のいい子で、ちょっと話す。

日本語でのお別れの挨拶をしっているとその子は言い、

「おやすみなさい」と言われて、私もおやすみなさいといって店を出た。

部屋に戻って、女王宅からもってきた本を読む。

一つは「ボルネオホテル」

これはホラーだった。現場がかなり近いホラーを一人の部屋で読みと

いうのは昨日に引き続き、不眠の原因になりそうだったので、

もう一冊の真保祐一の「取引」を読む。

そういえば、女王。

ここのリゾートの寮に泊まった日本人男子から、泣き声の電話が

かかったきたことがあるって言っていたな、、、、、

<女王!幽霊です!、、、歌が聞こえるんですよ!もう嫌です!>

という電話だったらしい。誰かがどっかで歌っているんじゃないの?と

女王がいうと、おおおおんん、そんなんじゃないんですよ、、いやだ!

いやだー!と大変な様子だったそうです。

「ふふふふふふ」

部屋で一人、なんだか笑えてきた。怖くなってきたのだ。

女王様よう、なんで、そんな話を今からまさに泊まりに

行こうとする私に話すのか、、!

たしかに面白い話だったけど、ああ、と売店に行き

タイガービールを2本買ってきて飲み、寝た。

歌は聞こえなかった、快適なエアコンのなかで朝寝坊するほど

眠った。



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