週刊リクニュース

3月7日
訪ねられるウイーク


犬も歩けば棒にあたるというけど、先週から今週にかけて

町中でよく声をかけられる。

回数でいえばたった2回、しかし、

一週間という期間で区切れば珍しいくらいの確率です。

日曜日には、レンタルショップで借りるDVDを物色していたら、

「あのー、すいません」

とおじさんが話しかけてきた。

「はい、なんですか?」
「あのー、
リングを探しているんですが、どこにあるんでしょうか?」

珍しい、、、!道を聞かれたことは多数ですが、


DVD
がどこにあるのか

聞かれたのは生まれてはじめて。

「ああ、えーと、こっちですね」と私は戸惑いながらもホラーのコーナーに

誘導。「すいません、娘に頼まれまして、、、、、」とおじさん、かなり

恐縮気味。きっと自分でさんざん探しても見つからなかったんだろう。

そういえば、「リング」って、知らない人が聞けば格闘技モノともとれるし、

はたまたファンタジーのロードオブザリングかと思う人もいると思う。

ふふふ、ビデオ屋は私の縄張り。すぐにリングは見つかりました。

娘さんが見たいのは、きっとハリウッド版のリングだろうと、

「ほら、これですよ」と言うと、

「あのー、これの2って、ありますか、、、、すいません」

とおじさん、また恐縮。ふむ、2か。

私は新作のコーナーに行くのですが、置いてない!

おかしい、たしかもうリリースされているはずなのに!

なんか意地でも探してやろうという気になってきました。

でも探して見つからない、、、、、、、

結局リリースされているリング2が見つからず、おじさんは

「ツタヤで探してみます、、、、、お手数かけました」と

トボトボ帰っていきました。

悲哀を感じる後ろ姿でした、娘が見たいというホラー映画を探して

日曜日の夜に走りまわるお父さん、、、、、、

それにしても、とっくの昔にリリースされているこのレンタルショップは

一体どういう品揃えをしているんだろう?

いや、もしかしたら置いてあるのかもしれないけど、大人二人が右往左往して

結局見つからないって、どちらにしても変わった店です。

私は気を取りなして、借りるものを探すと、

おおおっ、
「ガンジー」のDVDがある!

こんなレアな商品がおいてある店も珍しい!

その他、「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」をレンタル。

ガンジーは300分という大作でした。自叙伝などを読んで、知っていたけど

凄まじい影響力をもった無私の聖人の人生は、涙ものでした。

穏やかさこそが、この世でもっともパワフルなパワーだと言った人がいました。

ガンジーさんの人生を知れば知るほど、それが正しいような気がします。

「イブラヒムおじさんとコーランの花たち」は優しいイブラヒムおじさんと

家族の愛を知らない、おませな少年の物語。

イスラム教徒というと、最近ではイメージ悪いのですが、

イブラヒムおじさんのお陰ですっかり、コーラン=素晴らしいものという

風に印象が変わりました。印象に残ったセリフが一つ。

笑わない少年モモにイブラヒムおじさんが言うのです。

「笑ってこらん、、、幸せになれるから。幸せだから笑うんじゃないよ。
笑うから幸せになるんだ、、、、、だから笑ってごらん」

いい作品でした。

うーん、我ながらまったく一貫性がないけど、コーランが読みたくなって

きました。

それから、えーと、今日はなんのオチもないです。

書き始めはなんかオチみたいなものを考えていたのに、ガンジーと

イブラヒムおじさんの事を思い出していたら、すっかり感動して

オチを忘れたというオチ、、、、、、。

お後がよろしくないようで。



戻る
バックナンバー