週刊リクニュース

2月23日
追跡


お散歩が趣味の一つである私。

最近では勢い余ってほかの犬の散歩もしています。

さて、昨日も結構、楽しみながらほかのワンコたちの散歩をしていたのです。

散歩をしてみて思うのは、同じ犬は二頭といないということ。

それぞれ個性豊かで、散歩をしながら楽しいワンと吠えながら歩くご機嫌な

犬や、とにかく前へ前へと猪突猛進の犬、歩きながらチラチラと笑顔で

私の顔をみる犬、もう色々。

初回は家に帰ってから寝込むほどハードな感じでしたが、数回もいけば

なんとなく馴れてきて、ふふふんという感じです。

そんな私の傲慢からか、昨日は事件が発生です。

最後の一頭、けっこう大きめのG君を散歩したとき、なんとG君が

引っ張った拍子に首輪がすっぽりと抜けてしまったのです。

さっと血の気がひきました。

気心の知れたリクなら、首輪がなくても全然平気ですが、よく知らない犬、

ましてや相手も私のことは飼い主でも何でもないわけですから、

首輪が外れたら、、、、、、、!

と一瞬で考え、G君の反応を見たら、

全力で逃げてる!

捕まえないと!捕まえないと!

と私も走り出しました。

たぶん、これだけ渾身の力を込めて走るのは数年ぶりでしょう。

相手は犬、しかも大型犬、私もフルスロットルで走るのですが、

じりじりと離され、どんどん姿が小さくなっていく!

くそ!

「待てー!待て!」

よく刑事ドラマで犯人を追いかけながら刑事が叫ぶじゃないですか、私なんかは

「逃げてる奴に待てって言ったって、待つわけないじゃん、へへ」と

ウスラ笑いを浮かべる感じだったのですが、思いっきり叫びました。

心の叫びってやつです。

「待てーっ!」

と叫ぶ声も虚しく、犬は路地を走り抜け、見えなくなってしまった!

私は足は遅くないのですが、全力疾走する犬に追いつけるほど超人的脚力は

備えていないのです。

それでも犬の走り去った方向に向かって走ると、

いた!

なんと立ち止まって、走ってくる私を見ているじゃないですか!

チャンス!と思ったら、走ってくる私を確認して、
また走り出した!

<お、おれはもしかしてオモチャにされているのか?>と

必死に走りながら思いました。

犬にとっては人間が追いかけてくるゲームなんでしょうが、私は必死。

ちくしょー!息が切れてきた!と

思ったら、あれ?G君の走っていく方角は、G君の犬小屋のある家。

私がハアハアいいながら、走ってくるのをG君が犬小屋のまえに座って

「よく来たね、いらっしゃい」的に待っているのです。

よかった、けど、なんじゃそりゃ。

私との散歩がそんなに嫌だったのか?などの疑問が湧きましたが、

なんとか首輪を装着し直すことに成功。

なんだかんだあったけど、G君の場合、行きは歩きで帰りは走りだったので、

犬にとっては理想的な運動ができたのかもしれない、と思いました。

ええと、私は数年ぶりに全力疾走したので、ちょっと気分が優れなくなりました。

しかし、ヨガのお陰でしょうか、翌日も筋肉痛なしで爽快です。

次は首輪を確認して行くぞー!




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