第28回
6月19日
ホームズさまからのクイズ
ふふふ、諸君、こんばんわ
今日は、北陸のシャーロックホームズこと、リク兄からクイズだ。
解いてみるかね、ワトソン君
「解いてやろうじゃないか!」という強者だけ、この先を読むのだ。
それ以外の者は、「夜逃げや本舗」でも見てるがいいさ。
よーし、よくここまで降りてくたな!
崇高な芸術ともいえる犯罪調査に果敢に挑む君に乾杯だ!
犯罪ファイル1
ちょっと前に捕まった、「おれ、おれ」電話事件を覚えているだろうか?
お年寄りに電話をかけて、「おれ、おれだよ」といって孫になりすまし、現金を巻き上げるという事件である。
顔の見えない電話と、耳が聞こえにくいお年寄りを利用した悪行だ。
さて、クイズだ、ワトソン君。
この犯人が何故捕まったのか推理してみたまえ。
ジリリリリン、ジリリリリリン。
「はい、はい、山田ですが、、」
「あっ、ばあちゃん、おれだよ!おれ!わかる?」
「えーと、ううううん、どなたさまじゃったかのー」
「冷たいなー、孫の声もわからないのかよ!」
「おおっ、シンちゃんかい?」
「そうだよ、しっかりしろよ、ばあちゃん!ところで今日はお願いがあるんだけど、お金がいるんだ、理由は言えないけど、すげー困ってるんだ、、、もうバアちゃんしか頼る人いないワケよ、ごめん、5万ほど貸してくんねーかなー」
「まったく、、、どうして、そんな大金、、、何に使うの?お小遣いなら、お父さんにいいなさいな、、、ばあちゃんは年金暮らしで、そんなにお金がないんだよー」
「父ちゃんには言えないんだよー、だからバアちゃんに頼んでるんだよ!5万が駄目なら3万でいいから貸してくれよ、すぐに返すからさ!」
「まったく、しかたない子だねー、シンちゃんどこにいるの?いつとりに来る?」
「おお!ありがとう、で、お金なんだけど、オレ、ちょっと忙しくてとりに行けないんだ、かわりにオレの彼女がとりにいくから、A橋のところまで持ってきてね!」
というワケで、うまくバアちゃんを騙した偽シンちゃん。
あとは、グルになっている彼女役が、A橋のところまで金をとりにいくだけです。
が、なぜかA 橋に行った彼女役は警察に確保されます。
さあ、何故でしょうか!
偽シンちゃんも、彼女が居場所を白状したため逮捕です。
取調室につれていかれた偽シンちゃん。
「あの、刑事さん、おれ、どうして逮捕されたんですか?」
「それはな、、」
刑事は、不敵な笑みを浮かべた。
解決編
刑事が大笑いしだした。
「おまえがなりすましたシンちゃんだがな、たしかにおばあちゃんのお孫さんだ、まちがいない」
「だったら、何故!完璧だったはず!」
「完璧だと?ぶははははは!シンちゃんってのはな、まだ児童だよ!バーカ!今年、小学校にご入学した一年生だよ!」
「じ、児童、、、?バカな!いくらなんでも今年26歳になったオレの声と子供の声を聞き間違えるはずがない!」
「シンちゃんはな、小学1年生ながら、子供相撲の横綱でな。もう大人みたいなごっっあんな声なんだよ、それにおばあちゃんは補聴器をするほど耳が悪くなっているんだ。ばあちゃんを騙そうとしたオマエの負けだな」
「そ、そんな、、、、、、横綱だなんて、かっこいい」
「いくら子供相撲の横綱のシンちゃんでも、小1で彼女はいないだろうが、しかも5万ものお金をどうするんだ?いくらませた子供でもばあちゃんに5万も借りんだろ?たしかにシンちゃんは、相撲の稽古で忙しいが、そこまで堕落していないよ」
「うううううう、そんなのってありかよー!」
いやー悪いことってできませんね。
真面目に生きるのが一番です。
注意 優しい気持ちを忘れないで、解決編をみてブチ切れたりしないでください
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