週刊リクニュース

1月13日
アシュタンガヨガ的起床法



アシュタンガヨガを本格的に練習している人は、

朝4時から練習を始めるという。

その時間帯が、一番集中できて、一日のリズムを作るのに最適という話です。

うーむ。

4時に起床したことなど29年の人生のなかで無い!と言い切れる私には、

想像を絶する話です。

4時から練習して、ゆったりとした朝を過ごすのは、よさそうですが、

とてもじゃないけど4時に目覚ましをセットする気にならない。

ギブアップ宣言に聞こえますか?違うのですよ。

ふっふっふ、アシュタンガヨガを練習させてもらってから、

学習したことがあるのです。

それは、「いきなり難しいことをしない!」ということ。

アシュタンガヨガは、まず太陽礼拝というウオーミングアップを兼ねた

ポーズから始まり、登山をするように順番順番にとるべきポーズが

決まっているのです。

マイソールスタイルという練習方法では、そのポーズ順番に

練習していき、できないポーズがでた時点で練習を終えます。

逆を言えば、このポーズができたら、次のポーズに挑む資格ありという

ことで、できなかったポーズをクリアすると次のポーズに挑戦という

風にすごく上達がハッキリとわかる、挑みがいのある練習体系なのです!

さて、書いているうちによくわからなくなってきましたが、

要するに、太陽礼拝もせずにいきなり首に足首をかけるようなポーズや

体をねじりまくるポーズをしたらいけないということ。

順番にだんだんと難しくしていくことによって、怪我の防止にもなるし、

そのポーズがとれる体の状態になっていくのです。

だから、それと同じ理屈で

「いきなり朝4時に起きる」というのは、あまりにも

ハードルが高すぎて、出来る可能性の少ないことなのです。

というわけで、私はまず6時に起床して、太陽礼拝だけでも軽くして

から仕事に行こうと、できそうなところからチャレンジすることにしました。

で、今日の朝は6時に携帯のアラームで起きました。

起きてすぐの感想。

さ、寒い、、、それに眠い、、、、、、
布団から出たくない、、、冬だし、6時に起きるなんて
、、、、、、無理、、、」

とすぐに意識不明になり、再び目覚めると6時30分。

「い、いかん、、、、、うーん、
あと5分、、、、あと5分だけだから。
いっそ6時に起きるのは明日、、、、」

と意識が落ちそうになるのですが、

はっ、そうだ、こんなときこそアシュタンガヨガ方式だ!と閃きました。

まずはできることから始めよう。

寒くても体が起こせないほど眠いけど、喋れるので、

ぼそぼそとしゃべり出しました。

何を喋ったかというと、お祈りの言葉。



「修行するぞ、修行するぞ、徹底的に修行するぞ」



あ、冗談ですから。

「スローライフでいこう」や「道は開ける」という人生哲学の

本でたびたび引用され、何回も口ずさめば

すこしづつ清らかな人間になれるという素晴らしい気高い言葉があるのです。

それを何回も暗唱しました。

アッシジの聖フランチェスコ「平和の祈り」

主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。
憎しみのあるところに愛を
いさかいのあるところに許しを
疑いのあるところに信頼を
絶望のあるところに希望を
暗闇に光を
悲しみに歓びを
もらたすものとしてください

聖なる主よ、
慰められるよりも慰めることを
理解されることよりも理解することを
愛されることよりも愛することを
わたしが求めるようにお導きください
わたしたちは
与えることにより与えられ
許すことにより許され
自分を滅することにより
永遠の命をいただくのですから。



私の性格とは、ほど遠いほど高貴な聖者の感動する祈りの言葉をぼそぼそと

呟くとすこしづつ目が覚めてきた。

さて、次は灯りだ!

部屋は真っ暗、こんの状態で電気をつけたらさぞかし目が痛いだろう。

でも、こんなに暗かったらいつまでたっても眠いままだ!

布団からでると寒いけど、しかし、やるのだ!

一瞬、とうっと布団からでて、電気をつけて、すかさず布団に戻る私。

いま冷静に思えば、そのまま起きればよかったのに、、、

でも、そのときは私は布団にすっぽり入って、

「うわあああああ、まびい、、、、まびいよ、、、、」

と想定の範囲内のまぶしさを充分に味わっていました。

ちょっと目が覚めてきた。

よし、次は本を読むぞ、と枕元においてあった本を

まぶしさに目を細めながら読んでいると、いよいよ目が覚めてきた。

起きれる、、、、いまのおれなら起床できる!

おれは昔から「やればできる子」だと言われていた。

と暖かい布団から飛び出して、時計を見ると6時45分。

無意味なほど大袈裟な起床をしたわりには

いつもよりも15分だけ早起きできたという

現実。

冬は寒いから起きにくいよね、アハハハハ。



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