週刊リクニュース

12月25日
バガヴァッドギーター

今日はキリスト様の誕生日ということで、タブーの宗教な話を書きます。

日本では、宗教の話をすると、確実にひかれる。

だから人と会っても、まず宗教の話なんかしないし、

かくゆう私も、出会った人に神様の話なんかされると、

ちょっと距離を置くと思います。

率直にいってイメージが悪いです。

宗教家の方々が、「最高ですかー!」とか「シャクティパット!」とか

「ポアしろ」とか、かなり濃いキャラ揃いのせいで、

宗教=ヤバイものという感じになっているのです。

冷静に考えると、大半の日本人の宗教観は凄いことになっていると思います。

特に年末。

12月24.25にはクリスチャンになり、12月31日には寺で除夜の鐘を聞きに

行き仏教徒、1月1日には神社に初詣で神道の信者と

こうやって書いていると、冗談みたいにコロコロと宗派が変わる。

しかし、私はこれはこれでいいのではないかと思っています。

世界では宗教が原因で戦争が起こったりするのですが、

まず日本では宗教戦争はおきない。

私もそんな曖昧な宗教観の持ち主なんですが、

最近、「あれ?これ面白いな!」と思う本に出会ったのです。

きっかけは、ヨガや瞑想をもっと勉強したいと思ったこと。

そこで聖者パタンジャリの書いた「ヨーガスートラ」や

ヒンズー教の聖典「バガヴァッドギーター」がヨガの理解に

役立つというので読んでみたのです。

なかでも「バガヴァットギーター」は、その思想に

かなり惹かれました。

今日はクリスマス特集?ということで

なぜかインドの聖典バガヴァッドギーターの名文を紹介したいと思います。

バガヴァッドギーターの舞台は古代インド。

王国が二つに分裂し、親族同士で王権を争う戦争の最中の話です。

戦士であるアルジュナは、戦況を眺め唖然とします。

両軍に間には祖父・師匠・叔父・兄弟・息子・孫そして友人たち

がいる、その縁者たちが両軍に別れ、いままさに相争い、血を流そうと

している。そう考えたアルジュナは絶望し、弓を落とし、

「人々のために王権を
楽しみや幸福を願って
生命や財産を捨ててまで
戦いにいどもうとしている人たち
師も、父も、息子も、そして
叔父も、義父も、義兄弟も
はたまた一切の縁者にしても

だが 我は望まず、たとえ彼らが
我を殺すとも、我は彼らを殺したくない
三界の王権のために
ましてや大地の支配権のために」

と戦うことを放棄します。

アルジュラナは、人を殺した者に、ましてや縁者を殺した者に

幸福などあろうか、と。

そんなときに、クリシュナという友人が

アルジュナのまえで、自分の本当の姿、神である

本性を現し、悩めるアルジュナを導くという話です。

意味はよくわからないけど、私がおおっと思った文章。

「牡牛の如く強き者は
幸・不幸に
心乱さぬ者だ
苦楽を平等視する賢者
彼こそ不死となるにふさわしい」

苦楽と平等視するって、生まれて初めて聞きました。


「汝の関心を行為に向けよ
だが、決して結果に向けるな
行為の結果を動機をすることも
無行為に執着してもいけない
与えられた仕事を義務とし
成功、失敗の執着を捨て
平等視して行為せよ
これをヨーガという」


成功、失敗を考えすぎて、結局行動を起こせないことが多い私には

耳が痛いです。ここでもまた成功も失敗も平等視ですね。


「人が対象に接し思うとき
執着が生じてくる
執着から欲望がつのり
欲望から怒りが生じてくる
怒りは妄想をかき立て
妄想は記憶を混乱される
記憶の混乱は理性を失い
理性の喪失は人を滅ぼす」

どこかで聞いたことがある、、と思ったらSW2でヨーダが

同じようなことを言っていた、、、こっちがオリジナルです。


「心統一せざる者に
知性も瞑想もない
寂静なき者に
幸福などあろう筈がない
動きまわる諸感官に
心を許していけば
風が水上の船を運ぶように
彼の思慮を奪い去っていく」

朝6時に起きると決めても、寒くて布団から出れなかったり、

まあ一杯だけと酒を飲んだら、なぜかしこたま飲んでしまったり

動きまわる諸感官に心許しっぱなしの私には耳が痛い、、、、

ちなみに、このバガヴァッドギーターは、かのマハトマガンジーが好んで

暗唱した聖典だそうです。

私にとってこのバガバッドギーターは、そのスケールの大きさが

想定外で、かなりカルチャーショックを受けました。

特に宇宙や生物の話は、かなりぶっ飛んでいます。

といっても、科学者の語る宇宙の話もぶっ飛んでいるのですが。

話はかわるのですが、

最近、ヤフーのニュースで見たのですが、これはなんでしょうね。


謎の暗黒物質から誕生か=120億光年先の銀河

生まれたばかりの銀河が、宇宙の2割を占める謎の「暗黒物質」とみられる塊の中に存在する様子を、2つの研究チームが国立天文台のすばる望遠鏡(米ハワイ島)を使って観測した。星が1000億個程度集まった銀河の誕生や成長に暗黒物質が深く関与しているとの理論が、初めて明確に裏付けられた。同天文台が22日発表した。
 米航空宇宙局(NASA)が2003年2月に発表した天文衛星「WMAP」の観測成果によると、宇宙は約137億年前に誕生。宇宙の質量のうち、星やガスなど人類が知っている物質は4%しかなく、謎の暗黒物質が23%、アインシュタインが予言した暗黒エネルギーが73%を占める。
 米宇宙望遠鏡科学研究所の大内正己研究員らはすばる望遠鏡を使い、地球からくじら座の方向に約120億光年も離れた若い銀河を約1万7000個観測。また、国立天文台の柏川伸成主任研究員らは、かみのけ座の方向に約120億光年離れた銀河を約5000個、約125億光年離れた銀河を約800個観測した。 
(時事通信) - 12月22日11時0分更新


宇宙の成分の
23%が暗黒物質で、

73%が暗黒エネルギーって、、、、

宗教の語る宇宙も、科学の語る宇宙も、どっちも凡人の私には理解不能です。

若い銀河が1万7000個あるって、、、120億光年離れてるって?

いったいどんだけ広いんだ、宇宙は、、、、


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