週刊リクニュース

12月17日
初滑り!

スノーボード歴8年の私。

おお、こう書くととても上手く聞こえますが、

これは言葉の綾、トリックというべきもので、

ゲレンデに行った回数は、たぶん8年間で15回という

ペーパーボーダーなのです。

あまりにも行く回数が少ないので、ほとんど上達がないまま

スノーボード歴8年の私誕生。

しかし、今シーズンはちょっと気合いが入っています。

このままじゃ、いつまでたってもヘタなままなので、

一気にスキルアップして、自分のなかでペーパーを卒業する宣言です。

今日はさっそく初滑りに行ってきました。

一緒に行ったメンバーは前職の職場の

仲間、O氏、キャプテン、T君の3人。

このメンツ、かなり上手いです。

ゲレンデではコースにはいって

いない新雪のあるコース外を求めて滑るほどの腕前です。

私は、置いてきぼりだけは避けよう、何が何でもこのメンバーのペースに

ついていこう、そうすれば自然と鍛えられて上手くなるはずだと

もくろみ、ふっ、それに前日にはDVD「90分でスノボーダー」

をみて学習したし、ボードはホットワックスが掛かっている。

さあ、これでオレが上手くなる下地は整ったはずだ。

いざ、と瀬名高原スキー場のゴンドラに乗り、

頂上に降り立つと、

「あれ、、、、、、、」

風が強い、、、それだけならいいのですが、見通しが利かないくらい雪が

降っています。おまけに今日がオープン日ということで、

あまり圧雪されていない雪が風で舞い、

吹雪のさなかにいるような光景でした。

とにかく滑ろうということになり、初滑りしたのですが、

見えない、、、、、、!いったいどこを滑っているのか?

ゲレンデの状況が見にくいうえに、そこら中に

新雪
(滑る人がいない、雪が容赦なく降るので自然とそうなる)

滑っているとボードが沈み込んで刺さったり、

10メートル先になると、吹雪でまったく見えないので

先がどうなったいるのか不安になるというイレギュラーな状況。

そんな中、上手いメンバーが、ほぼ新雪の難関コースに突入して

行ったので、「おれも経験するぜ」とチャレンジしたのですが、

滑り出したとたん、私のボードはズブズブと底なし雪に嵌ったかのように

沈んで身動きできなくなりました。

せ、先生、ぼくのボードがゲレンデに刺さるのですが?

と昨日見たDVD 「90分でスノーボーダー」を思い起こしたのですが、

吹雪で視界が悪く、そこら中、新雪の対応の仕方など

説明しているわけもなく、「おーい、こういうところって

どうやって滑ればいいワケ?」と聞こうにも、上手いメンバーは

すでにパウダースノー地帯を脱出して、私一人。

近くにいる人といえば、私を同じように雪に嵌って、ウンウン唸っている

シロートばかりなのです。

こ、ここは初心者ホイホイだ、、、、上手い人間はさっさと抜け出すけど、

ヘタな人間はそこら中で罠にかかった虫のようにもがいているのだ、、、

哀れな人たちだなー、と冷静に考え、ふふふふと笑ったりしましたが、

客観的に自分を見るめると、私も思いっきり捕まったシロート、

なろーっ!ここでくたばってたまるか!絶対生還してみせる!と

スキー場のなかでするには重すぎる決意をして、立ち上がりました。

さて、どうしてこんなに沈むのか?と考えると、ボードの先が

下を向いているから沈んでいくという、あたりまえの法則を発見しました。

ということは、ボードの先を上げていけばサーフィンのように、

このパウダーの海をすいすいと抜け出せるはず、と私は

自分の発想にうっとりし、さっそく実行。

結果は5メートルくらい前進して豪快に顔面から新雪にツッコミました。

自分の口から、ごふっという声が漏れた。

考えどおりのことを実行できない、ヘタだから、というシンプルな事実。

しょうがない、こうなれば意地で滑るしかないと、私は倒れては起き、

倒れては起き、5メートル、3メートルと

転げ回って新雪地帯を脱出しました。

はあはあはあ、やった、おれは抜け出したんだ、、、、と

待っていてくれたメンバーと合流。

話を聞くと、上手いメンバーも全員もれなくハマり、大変な思いをして

突破したとのこと。

ちょっと安心しました。

それからしばらく滑っていたのですが、視界が悪すぎるせいで、

一番上手いT君がゲレンデを外れて崖の下に落ちて、

自力ではい上がってきたり、吹雪で顔面が凍りそうになったりと

あまりにもハードなコンディションだったので、

午前中で他のメンバーは帰ることになりました。

しかし、私はすこしでも練習したかったので、一人残り、

見えないゲレンデを滑っていたら、

さらに風が強くなり、映画「ホワイトアウト」みたいな光景になり

真剣に身の危険を感じたころ、ゴンドラのところに行ったら、

「すいません、強風と落雷で今日の営業は終了します」と

係のお姉さんに言われました。

時刻は午後2時。

「、、、、、、、、そりゃそうだよね、、、、、」

私はいままでゴンドラが動いていたのが不自然なんだと納得して

初滑りを終えました。

で、家に帰ってこうやって更新しているのですが、

いまの時点ですでに首が痛い、新雪で転げ回ったのが原因で

あそこを脱出するのにあらゆる筋肉を導入したので、

もう全身が筋肉痛の兆候を訴えています、、、、、

ああ、でも面白かったー!







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