週刊リクニュース

10月20日
なんだよー!


世のなかの不条理、理不尽な扱いに憤慨することってありますよね。

みなさんは無いかもしれないのですが、私は最近経験しました。

そんな経験をしたとき、私は「差別」や「陰湿なイジメ」という

言葉を思い浮かべましたよ。

そう、他人のさりげない行為が私を傷つけたのです。

こんなに長い間更新できなかったのも、きっとあれのせいかも。

あれはそう、図書館で本を選んでいるときです。

ふと背中が凝ったので、

うーんと伸びをし、ちょっとモデルのポーズみたいに頭に手なんて置いて、

背筋を伸ばしていたら、歩いていた女子中学生らしい

二人のうちの一人が、「ぷぷぷ!」と私をみて吹き出すではありませんか!

早足で通り過ぎる二人、私をみて笑い出した女の子が

「ねえねえ、あの人、、ひそひそひそ」

などと私の姿を見逃した友達に小声で話している声が遠ざかっていきます。

なっ!何いまの?!

私はまるで自分が全否定されたような気分になったのです。

い、いいじゃねえか!背筋伸ばしてわりいのかよ!

えっ?何がそんなに爆笑ポイントだったの?

おれ、そんな変な顔してた?それとも着ている服が変なのか?

あ、きっとジーパンのチャックが全開とかそんなんだな?

とチャックを確認するとちゃんとしまっている。

お、おれは一体、、、、、どうして笑われたんだ?

いわれなき爆笑、嘲笑、、、、、私は腹がたってきた。

なにが可笑しかったのか知らないし、検討もつかないが、

大人しく本を選んでいる大人を笑いモノにするなんて非道は許されないぞ。

最近の中学生はタチ悪い、これが学級崩壊か?!

その笑いはいままで不動だった足元を柔らかくし、

いままで平気な顔して歩いてきた当たり前の自信が揺らいできた。

おれは、、おかしいのか?

もしかしておれは変なのか?

なんかブルーになってきた。

恥ずかしい、今おれは猛烈に恥ずかしくなってきた。

人に見られたくない、という気分にすらなる、だっておれは変なんだもの。

ええい、ここは一つ、理性的にならないといけない。

と精神集中。

まず、あの女子中学生だが、きっと私の何かが可笑しかったのだろう。

それはそれだ、しかし、リク兄よ、

他人の価値観に一喜一憂するなんてのは愚かなことだ。

おれはおれをどう思うだろうか?

なーに、背伸びしていただけだ。

一人でウエーブしてたり、両膝の入れ替えダンスしていた訳じゃない。

そうだ、リク兄、おまえは自分を判断し、

それで大丈夫だ、なんら恥じることはないと思うなら、

胸を張って歩けばいいではないか、他人が笑おうとも

知ったことか、そんなものは関係ないね。

と私は恥ずかしくてコソコソしそうになる自分を励まし、

図書館で意識して堂々と本を選んだのでした。

しかしです、図書館をでた私は、やっぱりふと不安になり、

自分の姿を鏡でみておこうとトイレに入りました。

鏡のなかの自分はまったく普通。

背中になにかついているのか?と思い背中を見ても何もない。

なぜ、笑われたんだろう、、、、、

私には普通に見える自分の姿でも、他人が見たら爆笑ものなのか?

陰湿な差別、いわれなき迫害です。

ちくしょう、悔しい!ただ、

「おれは、、、、、、」

「こうやって、背伸びしただけだ、、、それなのに、
あれ?

と鏡のまえで背伸びをすると、

なんとシャツが思いっきりはだけて、

下がり気味のジーパンから下着のゴムと腹が

丸見えではありませんか!

あらー、こりゃ、笑うわ。

本棚と本棚の隙間で腹とパンツ見せて気取ったポーズで

背伸びしている野郎なんてアホです。

一歩間違えれば変態です、叫ばずに笑ってくれてありがとうです。

あははは、と無意味に鏡のまえで笑って、背伸び禁止!を

宣言したのでした。



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