週刊リクニュース

8月19日
読書の金脈発見!

読書中毒の私は、とにかく暇があると

何か読んでいるという状態です。

そうなると、興味のある作家さんの本やジャンルの本の

読みたい本はあらかた読み尽くしたという

ありえない感じになってくるのです。

毎日何十冊と出版されているので、「読む本が無い!」などと

いう状況はありえないのですが、

個人の趣向があるので、面白いんだろうけど読む気にならないという

本だらけになるのです。

だから、ベストセラーになった「世界の中心で愛を叫ぶ」とか

「ハリーポッターシリーズ」とか

「Deep Love」などは読んでいないのです。

興味の範囲外というやつです。

という訳で、私はあくまで私が面白い!と感じられる本を

書いている作家さんをつねに探している状態で、

飢えた狼の読書キチガイになるのです。

世の中広く、面白いけど私が知らない作家さんは沢山いて、

去年、一昨年では「浅田次郎」「乙一」さんの本と出会い感動した

ものでした。

そして今年また出会ってしまいました。

いまとなっては、何故その方の本を手にとったのか記憶にないのですが、

図書館でたまたま手にとったのが幸運の始まり。

「町田康」

知っている人いますか?パンク歌手で俳優もしていて、

かなり危ない雰囲気の狂気を感じさせる方で、

私もうすうす知っていたのですが、今年、本を読むまで

その凄さを知りませんでした。

この人は凄い!乙一さんの本を読んだときも、

うわああ、なんだこれ独特すぎる!と唸ったものでしたが、

この人も負けず劣らず、濃いい個性の方です。

それにセンスがある!「頭おかしい?」と「天才?」の

間といったり来たりする文章、まさに絶妙なバランス感覚なのです。

町田康さんは、パンク歌手でぜんぜん売れなくて、腐って、

3年間、朝から酒を飲み、時代劇を見て過ごした時期がある

そうなのですが、その時代に増加させたであろう、

ダメ人間節がさえ渡っているのです。

うわああ、と共感できる私は何者なんでしょうか。

それから、一番お気に入りなのが、

ユーモアのセンがあること。

やっぱり笑えるのが一番です。

私はこの人のエッセイ「耳そぎ饅頭」が好きです。

小説ではいまのところ「浄土」の一人どぶさらい、こと

ビバ・カッパ!が最高です。

あのもの悲しいさは、天才的です。

さっそく私は図書館に行って、町田康を借り占めしてきました。

ええ、土日の予定は決まっても同然です。

ヨガと町田康、ヨガと町田康できまりです。




戻る
バックナンバー