週刊リクニュース

2月22日
本当の石川県名物


危険を顧みず、真実を伝えるサイト。

それが週刊りくニュース!

誰かに聞かれたら、そう説明するのが適切です。

今日は全国の皆様に、
石川県の

本当の名物を教えてましょう。

みんな薄々気づいているけど、

口には出さない名物。

正直、発表するのが怖い。

いや、私が言わないと誰がいうのだッ。

さて、みなさん、石川県といえば何を想像されるだろうか?

蟹や魚が美味しい?

兼六園に輪島の朝市?

FMでは、県外からきたアーティストはきまってこう言う。

「いやー、石川県は魚がおいしいです」



うーん、微妙、、、、、



そう、石川県人は、潜在意識のなかでこう思っているよ。



<魚がおしいしいって、そんなにかわっかいや?最近は外国産の冷凍物のウマいぞいや、江戸時代じゃねーげんぞ、ダラかいや>




しかし、人から「石川県って蟹とか魚が美味しいんでしょ?」と

言われれば、「はい」と無表情に答えるのが石川県人の習性です。




ここで、はっきり宣言しておこう。

私は4年ほど千葉と東京で暮らした。

馴れない都会暮らし、そこで一番困ったことがある。

アレがないのだ。

アレっぽいやつなら、あるのだが、モロにアレがない。

アレって何かって、それが石川県の名物じゃい。

私は腹が減ると、心のなかでこう叫んでいた!





ああああっ!!

8番ラーメン
食いてぇ!!


8番らーめん

会社説明

昭和42年、国道8号線沿いの田んぼの真ん中に、掘っ建て小屋同然の粗末な店構えのラーメン店が開店しました。炒めた野菜をたっぷりのせたこの店のラーメンの評判はすさまじく、開店当初から大勢のお客様が行列をつくり、25席の店で、1日1,300杯のラーメンを売切るような繁盛ぶりでした。
店の名前は、国道8号線にちなんで「8番らーめん」と名付けられました。




そう、私はこの八番らーめん以上にうまい食べ物を

知らない。

どんなときもだ!

中学生のころ、卒業旅行と称して、スケスケの安物テントを

買って、友達と自転車で福井までツーリングの旅にでて、

途中の海岸で一泊したら、雨に降られて、スケスケのテントから

雨が漏れだして、生まれて初めて寒さで幻覚をみるほど、凍えて、

その朝、出前一丁を食べようとしたら、マッチが湿っていて火が

おこせず、しょうがないから生の乾燥メンをボリボリ食べて、

全員で頭痛になって、準備不足からありえないほど死にそうに

なって石川県に逃げ帰るとき、

「ああ、帰ったら8番らーめん食べたい」と極限状態で思った程

一番食べたい食物、それが8番だ!

石川県民が山で遭難したら、八番らーめんを

食わせてあげましょう。



歴史でいえば、
昭和42年それ以前の石川県人は、まともだった。

他県の方から、

「石川県民は、小さい頃に八番らーめんを食べるから、味覚が狂う。狂った石川県民だ、なんて8番らーめんが一番上手いんだ?」

と罵られても、心のなかでは、

「八番は一番旨いがいや!」と思っているものだ。

ある日、東京に住んでいるとき、ふと手にとった冊子に

プロレスラーの馳浩がのっていて、我が故郷石川県、という

タイトルでコラムを書いていた。

<石川県といえば、八番ラーメンというラーメンがあるんですよ、野菜がたっぷり入っていて、とても美味しい。まず石川に帰ると、八番らーめんを食べますよ。ああ、帰ってきたな、って実感しますよ>

それを読んで私は、わかるぞ!おれもだぞ!

と異国で同志を見つけたように喜んだものでした。

石川県民のなかにも、この事実を否定する方がいるでしょう。

じゃあ、ちょっと数字をだして見ますか。


石川県は、地方都市。

そんなに栄えているわけでもないが、かといってド田舎という

わけでもない。

そんな土地で、チェーン展開している。

外食チェーンを調べてみた。

まずは、フアミリーレストラン


ザイゼリア9店舗
ジョイフル8店舗
ガスト6店舗


これくらいのレベルである。

ここは東京や大阪じゃない、そんなにないのである。

あと、チェーン展開しているラーメン屋といえば、

ラーメンとんとん(5店舗)

だいたい、チェーン展開しているラーメン屋はそうそうない。

あと、追加するなら弁当屋。

ほっかほっか亭18店舗

ちなみに、東京で展開している

本家かまど屋は41店舗

さすが東京です。

さて、




石川名物の八番ラーメンの店舗数はというと、


八番らーめん51店舗

鬼のようにあります。

誓って、県内だけの店舗数です。

お客人、狭い県内に八番らーめんがぎっしりです。

おうおう、そこの石川県人、これでも名物じゃないって

いうのか?

どこの県でもいいですが、こんな異常な独占状態に

なっている県はありますか?

私の家は車で
15分の範囲内だけでも3店舗もある。

あそこにも八番、ここにも八番。

石川県最強の外食チェーンである。

幼いころから、らーめんといえば8 番。

狂った石川県人の会話はこうだ。

「ああ、あそこの八番はうまい」

「そこの八番はすこし味が薄い」

と各店舗の味の違いまで把握している奴までいる(オレ)

フランチャイズ展開しているので、各店舗で

すこしずつ味が違うのだ。

石川県人のあいだでは、こんな会話が成り立つ。

「八番はなに?おれは味噌やけど」

「おれ、塩。塩しか食わん」

「そうなんや、おれ、味噌しか食わんなー」

と味噌派、塩派にわかれ各自「こいつわかってないなー」

とそれぞれの派を蔑みの目で見たりする。

石川県名物、8番らーめんの伝説はまだまだ続く。

私が中学生のときだったと思うが、

この八番らーめんの社長後藤長司さんが、自伝を出版した。

さて、こういう中小企業の社長の自伝なぞ、そうそう売れない

ものだが、石川県民はどんな反応をしただろうか?

本好きの私は覚えている。

書店「うつのみや」で売り上げ第一位!

書店「王様の本」で売り上げ第一位!


あなたの地元で、らーめん屋のおやじ

の自伝が、売り上げ第一位に

なったことがあるだろうか?

こんな話聞いたことねぇ!


まだまだ、終わらないぞ!

じつはこの8番らーめん、人の人生まで変えている。

微笑みの国からきた
タイ人の方は、

八番らーめんで人生がかわった!

暖かいタイからきた雪国石川。

凍えながら食べた8番らーめん。

旨かった。

それはそれは電気が走るくらい旨かったのである。

イカレてしまった。

「タイでも8番食いたい!食いたい!ムエタイ!」

もうどうにもなれらんくらい、8番らーめんが好きになってしまい、

後藤社長に頼み込み、その方はタイで8番らーめんを開いた。

いまでは、その数なんと
47店舗!

タイが第二の石川県と言われるゆえんである。

どうですか、お客さん。

これはもう石川名物に認定するしかありません。

世界に通じる石川の味。

石川に来たら、絶対8番らーめんを食べるべきです。

地元の人間がこよなく愛するらーめんを食べて、

石川の旅行は完成するのです。

これが石川県の真実でございます!


八番らーめん

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