週刊リクニュース


9月30日
昔の夢を思い出させる角田師範

今日は、最近読んで面白かった本を紹介。

それは、正道会館の角田信朗師範の自伝

「悔しかったらやってみぃ!!」です。

ちなみに、表紙はこんな感じ。




凄い表紙だ!

こ、これは、どういう状態なんでしょうか?

おっさんが、学ラン着て手錠
を引きちぎっていると

変態プレイのような表紙が最高です。

読んでみると、角田師範の空手にかける情熱や、

どん底人生からの復活のドラマが
爆笑文体でつづられているのです。

メチャクチャ
面白いし、なおかつ懐かしい。

じつは、もう本当にじつはなんですが、

私、空手バカな父親の影響で、

高校時代、
極真空手の世界チャンピオン

夢みていた時があるのです。

ああ、書いていて、なんて壮大な夢なんだろうと思う。

壮大すぎて、今の私には発想すらできない、悲しいくらい。

ともかく、リク兄少年は、友達と一緒に極真の道場に通い、

ウエイトトレーニングをしたり、

メシをドカ食いして体重増加を計ったり、

それはそれは燃えていたのです。

結局、その夢はどうなったかというと、

友達4人で始めた極真通いは、一年後には

稽古のハードさに
友達全員が辞めて

とうとう最後に残ったリク兄少年は、

強い先輩や先生の群れのなかにたった一人の一般高校生と

いう狼の群に迷い込んだ子犬状態に耐えらえなくなって、

やめてしまったのでした。

結局、極真の世界チャンピオンという目標は、

極真空手青帯(白帯の次の帯)という威厳のかけらもないところで

途絶えたのです。

うううん、でも、たった1年間の極真通いでも、

こんな恐ろしい集まりに間違って参加できたりするので、

何かを目指して無駄に

なることはないと思うのです。

しかし、「悔しかったらやってみぃ!!」

を読むと、
本当に悔しい!と思える。

角田師範は、チャンピオンにはなれなかったけど、

人生のチャンピオンです。

最後に、本の帯に書いてあった面白エピソードを引用します。

捕捉の話を一つすると、
空手バカ一代こと、

極真空手の創始者大山倍達総裁は、

修業時代、どうしても挙がられない重さのバーベルを上げるために、

奥さんに畳み針をもたせて、もうこれ以上挙がらない!という瞬間

ケツに畳み針を刺させ、「ウギャーッ!」と激痛を利用し、異常な力で

バーベルをあげたのです

では、角田師範の面白エピソードをお楽しみください。



<肉体改造大革命、初日。

わずか60キロのベンチプレスがまだ挙がらない高1の頃の話である。

その日も40キロからスタートして、いつもの限界点である60キロにきた。

どれだけ唸っても持ち上がらない。

「も、もぉアガン!」

ほとんど押しつぶされそうな声で叫ぶというよりは声も漏らす。

弟はバイブルである「空手バカ一代」と同じように、予定通り

「いくでぇ!」と遠慮無く錐をお尻の横に刺す。

「ウ、ウギャー!」あまりの痛さに思わずバーベルを

胸の上に降ろしてしまった私はもう瀕死である



そんな練習法を考えついた空手バカも凄いが、それを真似る

高校生の角田師範も凄いと思いました。

悔しかったらやってみぃ!!



表紙
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