5月13日架空の飴
飴を買ったのです。
砂糖不使用!と書かれた、赤いフルーツの
飴を買ったのです。
一つなめてみると、
ひどい味でした。
犬の体毛を砂糖水につけて、飴にしたような、
ケモノ臭い風味。
「まずい!なんだこれ?なんの味だよ!?」
とパッケージを見てみると、
<アセロラ風味>と書かれてある。
不思議なもので、それを読むと、
なんとなく、アセロラの味に思えてくる。
「そういえば、そうだ、アセロラだ、、、、」
と飴をなめていたら、
ある事に気がつきました。
それは、
私はアセロラを食べたことがないという事です。
私が記憶しているアセロラの味は、
アセロラのジュースで覚えた味。
一回も、アセロラの実を食べたことがない。
それどころか、匂いを嗅いだことも、見たこともない。
おーい、なんだそりゃ!
マトリックスの世界みたいです。
実物を食べたことも見たこともない果実の
味を知っている、と思いこんでいました。
アセロラ!
おい!こら!
てめえ!見かけたら、絶対食ってやるからな!(結構、高いらしいです)
表紙
目次