週刊リクニュース

4月29日
やめてくれー!マジで!

今日は、祝日。

私は仕事だったのですが、通勤道は空いているし、

仕事は早めに終わるしで、なんとなくのんびりした朝を

迎える
はずでした。

言える。

これだけは、言える。

この一年で、今朝は、
ぶっちぎりで最悪な朝

はじまりは、布団の中で聞いた
クラクション

近所で、誰かがクラクションを鳴らしている。

「ブーーーーーーーッ」

という感じで、押し続けているような音。

時間は
6時50分ごろ。

こんな朝っぱらから、クラクション馴らしやがって!

一体!どこのアホウだ!

ん?もしかして、
事故か!

なにか知らないが、おれはもう少し寝るからね、と

7時10分まで寝ようと、目を閉じました。

そのとき、

「ピンポン!ピンポン!」と家のチャイムが鳴って、

誰かが家に入ってきた。

「あんちゃん!大変だ!あんちゃんの車が!」

私は飛び起きたのです。

玄関に出てみると、近所のおじいさんが、

来てくれ!といって立っていた。

私は、パジャマのまま、寝癖ぼうぼうの頭で、

サンダル履いて、近くにある月極駐車場に急いだ。

おれのプリメーラが!一体、どういうことだ!

どこかの誰かが、追突した!?

で、私が駐車場で目撃したのは、

もっと恐ろしい光景でした。

まず、
近所の人々が、私の駐車場に集まっていた。

で、一台の車を見ていた。

その車は、クラクションを鳴らし続けている!

近所の方々は

そのバカ車に、

たたき起こされて、不機嫌な顔を並べている


のです。


「あああああっ!アイヤー!」

と私は叫んだ。

大問題が一つあった。

クラクションを鳴らし続けているバカ車。

それは、どうみても、

プリメーラ。


つまり、おれの車だッッ!!!

何故だ!
何故だ!何故だ!何故だ!何故だ!何故だ!

うほーっ!

無人なのに、どうしてクラクション鳴るんだ!

私は、叩き起こされて集まった近所の方々が、

一瞬、私を
袋だたきにするために待っているような

気すらしました。

私は、もう
ジイさんかという、ツッコミを自分で

入れるほど、


「ごめんなさい!すいません!すいません!」

と腰を折り、ジイサンスタイルで、駐車場に光臨したのです。

パジャマで、サンダル、頭はボーボーという最悪スタイルで、

ひたすら謝って、ブーーーーーッとクラクションならして

いる老プリメーラをなんとかしようと、

思っていると、

クラクションが止んだ!

それから、先はもう記憶の彼方だ。

近所の人が、「防犯装置なの?そのクラクション?」と

機嫌悪い顔でご質問されて、

「そんな!そんなモノついていません!
エアバックすらないんです!
このまえは、クーラーすら壊れたんです!
本当です!
ごめんなさい!わかりません!なんせ、古い車なもんで!ごめんなさい!」

と、書いてて哀れなほどの回答をして、

私もこの車の被害者です、という感じで、なんとか近所の方々に

帰っていただいたのです。

原因不明!

もうこんなクラクションの暴発が起こらないように、

クラクションのプラグを抜きました。

本当に、聞いたことない。

しっかりしろ!プリメーラ!ボケるな!

近所の皆様!本当に申し訳ないです!


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