4月23日
人造犬人間リクアーニ、猫に会う
今日、お客さんの家に行ったら、猫が出てきた。
猫、私にとって猫は、未知の存在。
見た目は、かわいい。
運動能力は、神の域です。
猫は、尊敬に値するのですが、
私、どうやって、猫とコミュニケーションをとっていいのか、
まったくわかりません。
その猫ちゃんは、背中を丸めながら、歩いてきました。
「ハッ!?」
私の頭に、犬の本で見た話がよぎりました。
<犬と猫の発するボディランゲージは逆である。犬がシッポを丸めて、
背中を丸めるのは、怯えた弱い姿だが、
猫は逆、体のバネをたわめた臨戦態勢であることが多い>
という記述が、私を硬直させました。
「あら、いつもは知らない人がくると逃げるのに、どうしたの?」
と猫ちゃんの飼い主さんが、不思議そうに言います。
「動物が好きな人はわかるのかなー?」
と気楽に仰いましたが、私は固まっていました。
背中を丸め、臨戦態勢で歩いてくる猫。
犬の本によれば、続きがあって、
「背中を丸めた猫をみた犬は、
猫が怯えていると思いこみ、
デカイ態度で猫に近づき、
手ひどい攻撃をうける。
つまり、顔面を思いっきり引っかかれる。」
という犬族の宿命が鮮明に描かれているのです。
人造犬人間の私は、猫に敵意はありませんと表現するために、
視線を合わせず、じっとしていました。
<じっとしていれば、顔面をひっかかれたりしないはずだ、、、、、!>
と固まっていると、猫は私の手に頭をスリスリしています。
「あれ?、、、怖くない、むしろ、かわいい、、!」
と犬のように、胸を触ったり、横腹を撫でたりしました。
が、ふとした拍子に、背中の毛が逆立ち、丸まり臨戦態勢に
なるのです。
最後に、お客さんの家から出ようとすると、
すごい勢いで走ってきて、すごい怖かった。
猫の勉強もしないといけないな。
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